匂いセンシング&匂いの提示・調合技術の 基礎と応用および研究開発動向
匂いセンシング&匂いの提示・調合技術の基礎と応用および研究開発動向
E-nose・嗅覚ディスプレイ・バーチャルリアリティ用匂い合成システムなどの原理・応用・最新技術
セミナー概要
人間の視覚や聴覚に相当するカメラ・マイクロフォンなど開発に遅れながらも、嗅覚を代替する「匂いセンシングシステム」の開発が進められています。嗅覚は非常に複雑で、コーヒーの匂いを一つとってみても、その中には数百種類の化合物が含まれていますが、人間は約400種類の嗅細胞の応答パターンを利用し、混合比の変化による匂いの違いを嗅ぎ分けることができます。
この仕組みを模倣し、特性の異なるガスセンサの応答パターンにより匂いを識別するE-Nose(Electronic Nose)と呼ばれるシステムが開発されています。人間の嗅覚には及ばないところもありますが、その性能を正しく理解して使えば様々な応用が可能であり、小型のE-Noseをロボットに搭載することも可能となってきました。
本セミナーでは、匂い提示・調合技術の研究動向を紹介し、「香り付きテレビ」や「香り付きバーチャルリアリティ」の実現可能性を探ります。
講師紹介
専門:化学センサ、嗅覚センシング
1997年3月 東京工業大学 博士後期課程 修了
1997年4月〜2004年3月 東京工業大学 助手
2004年4月〜2016年12月 東京農工大学 准教授
2017年1月〜現職
専門:嗅覚ディスプレイ
2013年3月 東京農工大学 博士後期課程 修了
2013年4月〜2017年3月 東京農工大学 特任助教
2017年4月〜2021年3月 大阪大学 助教
2021年4月〜現職
プログラム詳細
1.嗅覚について
- 生物嗅覚の原理
- 工学的観点から見た嗅覚情報の特殊性(情報の多様性、伝搬方式の特殊性)
2.E-Nose
- E-Noseとは
- 使用されているセンサの種類と検出可能物質
- センサ信号処理(応答パターン認識とドリフト補正)
- 匂い蒸気のサンプリング方法
- ガスクロマトグラフィなど分析機器との比較
3.匂いセンシングに関する最新技術と事例紹介
- E-Noseの各種応用事例
- 匂いセンサ搭載ロボットによる匂い・ガス源の探索
- 匂いセンサ搭載ドローンによる悪臭計測
4.匂い提示装置(嗅覚ディスプレイ)
- 嗅覚ディスプレイの構成
- 嗅覚ディスプレイの開発例
- 期待される応用
5.匂いの調合・再現技術
- マス・スペクトルを利用した匂い再現
- オルファクトリホワイトを利用した匂い再現
- AIを活用した匂い調合
6.質疑応答
- 講師との質疑応答セッション
対象者
🎯 技術者の方
匂いを定量的に計測する技術の導入に関心のある技術者、香りに関する環境計測や環境創出に関心のある技術者
🔬 研究開発担当者
バーチャルリアリティに関する新規技術に関心のある技術者、匂いセンシング技術の研究開発に携わる方
📚 知識レベル
理系大学の一般教養レベルの物理、化学の知識があれば、内容を理解可能です
得られる知識
📊 センシング技術
匂いを計測する各種センシングシステムの原理、匂いセンサに関する研究動向
🎮 VR応用技術
匂い提示装置の原理と開発事例、バーチャルリアリティ用匂い合成システムの開発事例
お問い合わせ
株式会社イーコンプレス 丁田
〒630-0244 奈良県生駒市東松ヶ丘1-2 奥田第一ビル102