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[書籍] 匂い・香りの科学と評価・可視化・応用技術






匂い・香りの科学と評価・可視化・応用技術~センシング技術の進展と呼気ガス分析・香り再現・演出等への展開~



匂い・香りの科学と評価・可視化・応用技術

~センシング技術の進展と呼気ガス分析・香り再現・演出等への展開~

発刊日
2023年7月28日(金)

体裁
B5判並製本 204頁

価格
55,000円(税込)

発行
株式会社イーコンプレス

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匂いや嗅覚のメカニズムは、視覚や聴覚などの他の感覚に比べて大変複雑で、その定量化は難しいとされてきました。

しかし近年は、匂いの受容メカニズム解明やセンサ・分析技術の研究開発、香りの応用技術の開発が進展し、医療やヘルスケア・エンターテインメント等、あらゆる業界に匂いのセンシング技術や香り応用技術は幅広く活用されています。

そこで本書では、匂い・嗅覚のメカニズムに関する最新研究や、日夜進歩するセンサの開発、嗅覚や匂い効果を活用した電子機器・製品、異臭分析や消臭製品の開発などの情報について、”匂いの最前線”を一冊にまとめました。

本書の特徴

嗅覚・匂いの受容メカニズム

人間の嗅覚システムの最新研究と、香りが心・体にもたらす影響について詳細に解説しています。嗅覚受容体の発見から脳内神経機構まで、最新の研究トレンドを網羅しています。

悪臭や異臭の基礎と分析・消臭技術

異臭の分析技術と解決事例、様々な消臭手法とその特徴、嗅覚受容メカニズムを応用した消臭剤の開発について詳しく解説。近年ニーズが変わりつつある消臭芳香製品の開発例も紹介しています。

匂いの評価・可視化技術

最先端のセンシング技術を用いた匂いの評価・可視化技術とデバイス開発、AI技術の応用による高度な匂い成分の解析について解説。e-Noseシステムやマルチアレイ人工嗅覚システムなど最新技術を紹介します。

空間演出技術と感覚体験

嗅覚と他の感覚機能を掛け合わせた情報伝達や体験・空間演出技術と今後の展望について解説。多成分調合型嗅覚ディスプレイや大空間における香り提示装置など、最新の技術動向を紹介します。

医療・ヘルスケア応用

成分分析や匂い再現などをもとにした、匂い情報の活用技術・デバイスの研究開発について解説。呼気センシングによる疾患の早期発見や個人認証技術など、医療分野での応用例を紹介します。

センサ開発と実用化

匂いセンサの開発から実用化までの過程と課題について詳細に解説。昆虫の嗅覚受容のしくみを活用した匂いセンシング技術や、ヒト嗅覚受容体セルアレイセンサーなど最先端の技術を紹介します。

こんな方におすすめ

e-Noseシステムやケモセンサなどについて研究動向を知りたい方
匂いセンサや匂い・香りデバイスの研究開発担当者の方
匂い・香り技術を用いた製品やデバイス開発の動向・事例を知りたい方
新しい匂いセンシング技術の開発や新たな匂い分析手法の提案を知りたい方
匂いセンサ技術を自身の分野へ応用することを検討されている方

匂いの見える化、可視化について疑問や何とかしたいと考えている方
AI技術を嗅覚・匂い識別技術に応用することを考えている方
異臭の分析や匂い成分の分析について知りたい方
昆虫などのバイオミメティクス技術に興味や関心がある方
VR・AR・MR・SRなどのXR(クロスリアリティ)における匂い情報DXの実現に興味がある方

本書から得られる知識

■ 香りの受容メカニズム:人間の心身・情動にもたらす影響

匂いの脳内神経機構と情動の関係について詳細に解説。嗅上皮での匂い検知から嗅球、嗅皮質へと伝わる神経メカニズムや、匂いと心、記憶を司る脳領域の関係性について最新の研究成果を紹介します。

■ 異臭・悪臭の解析・解決の勘どころと、近年ニーズが変わりつつある消臭芳香製品の開発

異臭の定義から原因物質、分析方法まで実践的な知識を提供。様々な消臭手法(生物的消臭、化学的消臭、物理的消臭、感覚的消臭)の特徴と、効果の評価方法について解説します。

■ 匂いセンシング・分析技術

e-Nose、膜型表面応力センサ(MSS)、高感度SPR免疫センサ、マルチアレイ人工嗅覚システム、生化学式ガスセンサ、ヒト嗅覚受容体セルアレイセンサ、半導体式センサなど、最先端の匂いセンシング技術を解説。データベースを活用したガスクロマトグラフ質量分析計(GC-MS)による香気分析についても詳しく紹介します。

■ 五感で楽しむ嗅覚エンタメ技術

多成分調合型嗅覚ディスプレイや大空間における香り提示装置など、嗅覚と他の感覚を組み合わせたエンターテインメント技術について解説。劇場やホールなどのライブエンターテインメント空間における香り発生装置の開発・製品化事例も紹介します。

■ 匂い・香り技術を用いた応用開発

呼気センシングによる疾患の早期発見・個人認証技術、研究や嗅覚測定、匂いエンタメ技術としても期待できる匂い提示装置など、医療・ヘルスケア分野での応用例を紹介。人工嗅覚センサを介した呼気センシングによる個人認証技術の可能性についても解説します。

書籍目次

第1章 嗅覚、匂いの受容メカニズム、香りが心・体にもたらす影響について

第1節 においの受容メカニズム
1. 嗅上皮と嗅粘液
2. 嗅覚受容体の情報伝達メカニズム
3. 嗅覚受容体の発見
4. 嗅覚受容体遺伝子の発現パターン
5. においを識別する仕組み
6. 嗅球への投射とにおい地図
7. 僧帽細胞と房飾細胞
8. 嗅皮質の役割
9. 最新の嗅覚研究トレンド
第2節 匂いの脳内神経機構:匂いと情動の関係について

第2章 悪臭や異臭の基礎と分析・消臭技術

第1節 異臭の分析技術と解決事例
第2節 消臭技術の基礎と嗅覚受容メカニズムを応用した消臭剤の開発

第3章 匂いの評価・可視化とデバイス開発

第1節 エレクトロニックノーズシステム構築のためのキーテクノロジーと応用・将来展望
第2節 MSS嗅覚センサシステムの研究開発
第3節 高感度SPR免疫センサとマルチアレイ人工嗅覚システムの開発
第4節 バイオ蛍光式ガスセンサ(バイオスニファ)と揮発性成分の定量イメージングシステム
第5節 昆虫の嗅覚受容のしくみを活用した匂いセンシング技術
第6節 ヒト嗅覚受容体セルアレイセンサーによる匂い情報DXの可能性
第7節 生物の嗅覚受容体発現細胞を利用した気相中の匂い分子の検出と分子種の識別
第8節 香気を特徴づける成分を探索するガスクロマトグラフ質量分析計

第4章 嗅覚と他の感覚機能を掛け合わせた情報伝達や体験・空間演出技術

第1節 多成分調合型嗅覚ディスプレイによる香り再現
第2節 劇場やホールなどライブエンターテインメント空間における制御を目的とした香り発生装置の開発・製品化

第5章 医療・ヘルスケア業界における匂い情報の活用と,操作・抑制技術

第1節 疾患の早期発見に向けた呼気の気体成分を測定するガスセンサ・測定装置
第2節 人工嗅覚センサを介した呼気センシングによる個人認証技術
第3節 嗅覚測定ワークフローをDXするにおい提示装置

執筆者一覧

平賀 正太郎(東京大学)
中本 高道(東京工業大学)
東原 和成(東京大学)
伊関 方晶(東京工業大学)
山口 正洋(高知大学)
林 寛人(東京工業大学)
加藤 寛之(大和サービス(株))
Dani Prasetyawan(東京工業大学)
田澤 寿明((株)エステー)
郡 香苗((株)SceneryScent)
南戸 秀仁(金沢工業大学)
伊藤 敏雄((国研)産業技術総合研究所)
吉川 元起((国研)物質・材料研究機構)
長島 一樹(北海道大学)
都甲 潔(九州大学)
ジラヨパット チャイヤナ(東京大学)
飯谷 健太(東京医科歯科大学)
高橋 綱己(東京大学)
三林 浩二(東京医科歯科大学)
細見 拓郎(東京大学)
光野 秀文(東京大学)
田中 航(東京大学)
櫻井 健志(東京農業大学)
柳田 剛(東京大学)
祐川 侑司(東京大学)
藤田 修二(ソニー(株))
神崎 亮平(東京大学)
寒川 恒俊(ソニー(株))
黒田 俊一(大阪大学/(株)香味醗酵)
井上 幸人(ソニー(株))
福谷 洋介(東京農工大学)
高橋 知孝(ソニー(株))
金牧 玲奈(東京農工大学)

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