書籍情報

タイトル Trial Master File(TMF)の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策
カテゴリ 医薬品開発, 臨床試験, GCP, 電子化文書管理
発刊日 2022年6月24日
体裁 B5判並製本 197頁
価格 49,500円(税込)
(本体45,000円+税4,500円)
発行 サイエンス&テクノロジー株式会社

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本書の特徴

  • Trial Master File(TMF)に関するICH-GCPガイドラインとJ-GCPの比較
  • 日本・米国・欧州・英国の規制当局によるTMF/eTMFに関する具体的な指摘事例と対策
  • システムベンダーの選定時における留意点
  • 具体的なCSV・変更管理の対応方法
  • 旧システムからのデータ移行とデータインテグリティ対応
  • 当局が要求するTMFマネジメントとInspection readiness
  • ICH GCP/J-GCPでの定義・QC基準とポイント
  • 紙媒体の保管/電子化移行/廃棄プロセス
  • TMF/eTMFでのデータインテグリティ/ALCOA対応

これから求められる治験時のTMF管理とeTMFシステム構築に必要な全てを網羅した1冊です!

本書でわかること

Q. TMF、eTMFの3極およびICHでの定義の相違は?また、ICHとJ-GCPでの資料保管期間は同じ?

Trial Master File(以下,TMF)は,医薬品の開発において臨床試験が要求される規制要件を遵守して実施されたことを証明する文書群であり,非常に重要です。しかし,ICH-GCPガイドライン,J-GCPでは,TMFの定義及びどこまでの範囲の文書が該当するのかは明文化されていません。本書では各地域における定義の違いと保管期間の要件について詳細に解説しています。

Q. TMF管理の効率化のために、紙媒体の扱いをいかに減らすか知りたい

多くの企業においてeTMFシステムの電子データとともに紙媒体の文書が重複して保管されているという現状があります。紙媒体の扱いをいかに減らすかはTMF管理の効率化のためのポイントの1つです。本書では国内の電子的管理に関する規制要件の理解をベースとし,海外のガイドラインも参照しながら,紙媒体の削減を可能にするプロセスを提案しています。

Q. 最近、治験関連文書の信頼性の基準としてInspection Readinessが求められるけど、どうすればよいのか

“Inspection Readiness”とは,”試験の実施中・終了後を通して,データ・文書・プロセス等が,規制当局による査察のために適切に準備・整っている継続的な状態”を指します。つまり,”明日から規制当局の査察が開始されても困らない状態”ということです。Inspection Readinessとは特別に実施するのではなく日々の業務のなかで行っていくことであり,Quality Management System(QMS)のなかに取り込むべきものです。本書ではその具体的な実践方法を解説しています。

Q. TMF/eTMF時のQCのポイントは?

治験関連文書は,長期間の保管義務があるために,電磁保管が推奨されます。しかし,紙文書を電磁化する際には,その信頼性が失われないように,慎重に行う必要があります。特に,リスクが高い法的に必要とされている手書き署名が含まれた文書を電磁化後に廃棄する場合は,電磁化された資料が原本である紙資料と確実に同等であることを十分に検証したうえで廃棄を行う必要があります。本書ではQCの具体的な手法とチェックポイントを詳細に解説しています。

Q. eTMFを検討しているけど、まずはなにをすればいい?依頼者がやるべきことは?

本書では、eTMF導入し,実装にむけて必要となるSOP作成の留意点について詳細に解説しています。これから導入する企業だけでなく,導入済みではあるものの,よりeTMFシステムを効率的に運用したいと考えている企業にとっても参考になる内容となっています。

Q. 電磁化移行・保管に係るベンダーの選定,ならびにCSVの実施方法と留意点は?

必須文書を長期間にわたり保管し続けるうえで,必須文書の電磁化移行及び保管に係る業務を委託するベンダーを選定し契約するための留意点,及びeTMF文書管理システムを例としたCSVの実施方法と留意点を詳しく解説しています。CSV(コンピュータ・システム・バリデーション)に関する誤解を解き、リスクに基づいた適切なベンダー評価/監査及びCSVの実施方法について具体的に説明しています。

目次

  • 第1章 臨床試験におけるTMF/eTMFに関するICH-GCPとJ-GCPの比較
  • 第2章 TMF/eTMFに関する規制当局の指摘事例と対策
  • 第3章 治験関連文書の電子的管理に関する規制要件とeTMFシステム使用下における紙媒体の取り扱い
  • 第4章 保管書類の信頼性保証の方法
  • 第5章 書面(紙)からの電磁化移行時の信頼性確保の考え方と対応
  • 第6章 eTMF実装にむけたSOP作成の留意点
  • 第7章 eTMFでのマッピングの留意点
  • 第8章 TMFを使いこなすために
    • ~Essential Documentsやe-mailに求める考え方~
  • 第9章 電磁化システムベンダー選定時の留意点とCSV・変更管理対応
  • 第10章 旧システムからのデータ移行とデータインテグリティ対応
  • 第11章 コスト・スピードを意識したeTMFを利用したトラッキング方法
  • 第12章 治験実施医療機関の観点から電磁的記録の活用に向けた現状と課題
    • ~規制当局等への対応準備を踏まえて~

著者一覧

  • 今井 晶子(大塚製薬株式会社)
  • 松下 敏(外資系製薬会社、医薬品開発部門品質管理系マネージャー)
  • 秋元 綾(エイツーヘルスケア株式会社)
  • 平山 清美(MSD株式会社)
  • 池崎 友美(キッセイ薬品工業株式会社)
  • 佐久間 直樹(帝人ファーマ株式会社)
  • 大久保 晋吾(外資系製薬会社 QA)
  • 中野 健一(株式会社文善)
  • 鎌倉 千恵美(アガサ株式会社)
  • 長尾 典明(日本たばこ産業株式会社)
  • 若井 修治(公益社団法人日本医師会 治験促進センター)