最近の裁判例の論点をふまえた
核酸医薬品の特許戦略-拒絶対応と特許活用の徹底分析-

<事例から学ぶ他社権利範囲と、広くて強い特許取得のための出願とデータ取得>

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学習ポイント

  • 強い特許網を構築するためには、どのような出願、データ取得をしていくべきか
  • 核酸医薬品の特許性判断と、どのように活用すべきか <核酸の研究の成果の有効活用>
  • 核酸医薬品に関する登録特許の動向(審査経緯の徹底分析)
  • 核酸医薬品の特許動向を把握すること(アンチセンス、siRNA医薬品など)
  • 核酸医薬品の先行技術調査と特許性判断の手法を習得すること
  • 登録特許の徹底分析により、最適な拒絶対応について習得すること
  • 上記の知見に基づいて、今後の特許戦略の方向性を認識すること

Live配信受講者特典のご案内

Live(Zoom)配信受講者には、特典(無料)として「アーカイブ配信」の閲覧権が付与されます。オンライン講習特有の回線トラブルや聞き逃し、振り返り学習にぜひ活用ください。

日時 【Live配信受講(アーカイブ付)】
2025年7月18日(金) 13:00~16:30

【アーカイブ配信受講】
2025年7月29日(火) まで受付(配信期間:7/29~8/12)

受講料(税込)
49,500円
( E-Mail案内登録価格 46,970円 )
定価:本体45,000円+税4,500円
E-Mail案内登録価格:本体42,700円+税4,270円
特典 聞き逃しや振り返り学習に活用ください。(アーカイブ配信については、「オンライン配信」項目を参照)
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セミナー講師

【経済産業省特許庁(特許審査官)に入庁後、特許庁審判部(審判官)を経て現職】

【主なご専門/業務】知的財産法/大学教授、弁理士

【講師紹介】

セミナー趣旨

このような核酸医薬品の研究開発と実用化を推進するためには、核酸医薬品に関連する特許動向を分析して、最適な特許戦略を推進することが必要不可欠です。とくに、研究開発の初期の段階から特許化について検討し、広くて強い特許を取得することが有効です。その結果、研究成果を事業に最大限に活かすことができます。

本講演では、このような視点から、核酸医薬品の最新の特許動向について解説したうえで、先行技術調査と特許性判断のほか、最近の裁判例の論点について説明します。また、登録特許の徹底分析により、出願人と審査官との間の審査経緯について解説し、どのような拒絶理由通知を受け、どのように対応する必要があったかについても考察します。

▼講習会のねらい▼

  • 核酸医薬品の特許動向を把握すること(アンチセンス、siRNA医薬品など)
  • 核酸医薬品の先行技術調査と特許性判断の手法を習得すること
  • 登録特許の徹底分析により、最適な拒絶対応について習得すること
  • 上記の知見に基づいて、今後の特許戦略の方向性を認識すること

セミナー講演内容

1.核酸医薬品の研究開発と課題

1.1 核酸医薬品の研究開発の現状

(アンチセンス、siRNA医薬品など)

1.2 核酸医薬品の課題

(アンチセンス、siRNA医薬品など)

2.核酸医薬品の最新の特許動向

2.1 有効成分(核酸の構造改変、核酸コンジュゲート、脂質ナノ粒子など)

2.2 医薬用途(抗腫瘍、抗ウイルス、中枢系、免疫系、循環器系、眼科系など)

2.3 用法・用量、剤型(DDS、血中安定性、膜透過性、体内動態、脂質ナノ粒子など)

2.4 製造方法、合成方法(人工核酸合成、構造改変・コンジュゲート技術、精製技術など)

2.5 アミノ酸配列・塩基配列(ビッグデータ創薬、AI創薬、RAPIDシステムなど)

3.核酸医薬品の先行技術調査

3.1 核酸医薬の先行技術文献の調査方法と留意点

3.2 有効成分の構造改変(S化、BNA/LNA、アンチセンス、siRNA、核酸コンジュゲート)

3.3 医薬用途(抗腫瘍、抗ウイルス、中枢系、免疫系、循環器系、眼科系など)

3.4 用法・用量、剤型(DDS、血中安定性、膜透過性、体内動態、脂質ナノ粒子など)

3.5 製造方法、合成方法(核酸合成法、ホスホロアミダイト法、核酸合成試薬など)

4.核酸医薬品の特許性判断

4.1 核酸医薬の特許性判断の方法

4.2 有効成分の構造改変(発明該当性、進歩性要件)

4.3 医薬用途(新規性要件、進歩性要件、実施可能要件)

4.4 用法・用量、剤型(新規性要件、進歩性要件、サポート要件)

4.5 製造方法、合成方法(発明該当性、進歩性要件、明確性要件)

5.特許をどのように活用すべきか <核酸の研究の成果の有効活用>

5.1 核酸医薬品に関連するライセンス・M&Aの現状

5.2 物質特許・用途特許の事例、権利切れ特許の事例の分析とその対応

5.3 製法特許の事例の分析とその対応

5.4 他社の特許を侵害しない方法

(核酸に関する他社特許について、どのように調査し、どのように回避すべきか)

5.5 事業戦略と特許戦略の一体化(実例を中心に)

(承認薬と特許との対応関係、薬機法と特許法のリンケージなど)

6.医薬品特許と特許訴訟 <最近の裁判例の論点整理>

6.1核酸の新規性要件

「スタッファー/フィラーポリヌクレオチド配列を含むベクター事件」知財高裁令和4年11月30日判決

6.2 抗体の進歩性要件

「PIVKA-IIに関する抗体事件」知財高裁令和6年1月16日判決

6.3 抗体のサポート要件

「PCSK9事件」知財高裁令和5年1月26日判決

6.4 医薬発明の進歩性要件

「多糖類-タンパク質コンジュゲート事件」知財高裁令和3年5月17日判決

6.5 医薬発明の進歩性要件

「炎症性疾患および自己免疫疾患治療剤事件」知財高裁令和2年12月14日判決

7.核酸医薬品に関する登録特許の動向(審査経緯の徹底分析)

7.1 最近の登録特許の動向と審査経緯(拒絶対応の具体例)

7.2 進歩性要件、開示要件に必要な実験データ

7.3日米欧、日中韓の特許クレームの比較

7.4 最適な特許明細書・クレームの提案

7.5 今後の特許戦略の方向性(強い特許網の構築)

□質疑応答□