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[書籍] 【製本版+ebook版】 【ICH M7 変異原性不純物(品質パート)】 パージファクター活用(スコアリングと判定基準)及び ニトロソアミン類のリスク評価






【ICH M7 変異原性不純物(品質パート)】パージファクター活用 – イーコンプレス


【ICH M7 変異原性不純物(品質パート)】
パージファクター活用(スコアリングと判定基準)及びニトロソアミン類のリスク評価

~各パージファクター算出方法・管理オプション選定・推定パージファクター及びニトロソアミン不純物のリスク評価と試験法設定~
~PMDAの視点から:ICH M7 Q&A案(品質)の要点と最近の照会事項例等~

書籍情報

書籍タイトル 【ICH M7 変異原性不純物(品質パート)】パージファクター活用(スコアリングと判定基準)及びニトロソアミン類のリスク評価
カテゴリ 医薬品開発, 品質管理, 規制対応, 化学分析
配信開始日 2021年9月22日(水)
フォーマット 製本版+ebook版(PDF)
※ebook版は、PDF (印刷・データコピー不可)
WEBブラウザ上または専用アプリケーション(bookend)より閲覧可能です
※製本版とebook版の内容は同一です
体裁 B5 PDF 約109頁(ebook版)
B5判 並製本 109頁(製本版)
価格 (税込) 38,500円
定価:本体35,000円+税3,500円
上記価格は書籍(紙媒体)+ebookのセット価格です。
アカウント数 アカウント数:10アカウント
※購入者以外に最大9アカウントまで追加可能(無料)
※購入者を除いた10名様でのアカウント適用を希望の場合は、申込の際の「備考欄(通信欄)」にその旨ご記入ください。

本書のポイント

<ICH M7 Q&A案(品質)の要点と最近の照会事項例>

◎ICH M7 Q&A案のQuality part関連のポイント期待されるリスクコミュニケーション

◎医薬品不純物関連のリスクアセスメントに関わる照会事項例及び望まれる対応

<パージファクターを用いたリスク評価の実際:スコアリング方法と判定基準>

◎各パージファクターの算出方法や管理オプションの選定方法

◎予測のパージファクターにおける各物理化学的パラメータ毎のスコアリングの考え方

◎サクラミル原薬を事例に用いて、仮想上で変異原性不純物の管理戦略構築例を提示

◎推定パージファクターの運用における課題と推奨アプローチ

<今後厳格化されるニトロソアミン不純物へ求められるリスク評価と試験法>

◎EMA/FDAにおけるニトロソアミン不純物の管理への要求事項の比較

◎ニトロソアミン類混入の根本原因毎のリスク評価の考え方

◎ニトロソアミン類の試験法への要求事項及び分析法設定・試験実施時における留意点

著者紹介

福地 準一

(独)医薬品医療機器総合機構

長遠 裕

富士フイルム(株)

田村 慎司

小野薬品工業(株)

長尾 恭子

シオノギファーマ(株)

小川 卓巳

(独)医薬品医療機器総合機構

本書の章立て

  • 第1章 ICH M7 Q&A案 – quality partの概説と期待されるリスクコミュニケーション
  • 第2章 原薬合成における変異原性不純物の管理:パージファクターを用いた変異原性不純物のリスク評価方法
  • 第3章 推定パージファクターの活用における留意事項
  • 第4章 ニトロソアミン類のリスク評価と試験法
  • 第5章 医薬品不純物のリスクアセスメントと関連する最近の事例

各章の内容紹介

「第1章 ICH M7 Q&A案 – quality partの概説と期待されるリスクコミュニケーション 」

( 福地 準一 / 著)

本稿では、2020年7月から1か月間、意見公募に付されたICH M7 Q&A案について、主としてquality partに関連する質問に関し、ポイントと考えられることを中心に概説する。……(中略)……ICH M7ガイドラインが導入されて以来、変異原性不純物の管理戦略の妥当性を示す上で、推定パージファクターを利用する際、例えば、どのくらいの情報やデータが実際には必要なのかは課題とされ、推定パージファクターに関する留意事項も含め、Q&Aとして明示する期待と需要が高まってきた。これが、Q&A作成の機運を高め、動機付けの要因の一つとなり、パージファクターに関連する事項以外の例えば変異原性評価に関連するQ&Aも含め、ICH M7ガイドライン全体の記載事項を対象にして、規制当局と医薬品業界との間での解釈の違いや規制当局間での対応の違いが生じないよう、Q&Aが作成されることとなり、2018年のICHシャーロット会合にて、Q&Aの議論が開始された。……(本文へ続く)

「第2章 原薬合成における変異原性不純物の管理:パージファクターを用いた変異原性不純物のリスク評価方法 」

( 長遠 裕介 / 著)

…パージファクターを用いた不純物のリスク評価において,はじめに申請時の原薬製造ルートに対して不純物のハザード評価を実施し,管理が必要な変異原性不純物を選定する。次に,各変異原性不純物に対して管理レベルに基づく必要となるパージファクター(Required purge factor)を算出する。さらに,Teasdale等の手法を用いて予測のパージファクター(Predicted purge factor)を算出する。最後に,予測のパージファクターと必要とされるパージファクターの比であるパージ比(Purge Ratio)を算出して,パージ比の大きさに基づいて管理オプションを選定する。……(中略)……得られたパージ比の大きさがオプション4適用において不十分であった場合には,実測のパージファクター等,追加の実験データを取得してオプション4適用の妥当性を再検証する事が可能である。各パージファクターの算出方法や管理オプションの選定方法について以下に解説する。……(本文へ続く)

「第3章 推定パージファクターの活用における留意事項 」

( 田村 慎司 / 著)

……本項では、パージファクターを用いた変異原性不純物の残留リスク評価のうち、特に紙ベースによる推定パージファクターの各物理化学的パラメータのスコアの選択(以下、スコアリング)に際して、考慮すべき点や議論の発生しやすい点に焦点を当て、筆者の私見を述べる。オプション4の管理戦略やパージファクターを用いた変異原性不純物の残留リスク評価の全体像については、第2章をご参照いただきたい。……(本文へ続く)

「第4章 ニトロソアミン類のリスク評価と試験法 」

( 長尾 恭子 /著)

……2018年6月にバルサルタン原薬においてN-ニトロソジメチルアミン(NDMA)が検出されたことを皮切りに、欧州医薬品庁(EMA)、米国食品医薬品局(FDA)は他国の規制当局と共に医薬品へのニトロソアミン類の混入に関する調査を、テトラゾール環を有するサルタン系の原薬に留まらず、他のカテゴリーの医薬品にまで拡大して実施した。その結果、サルタン系の原薬の他にもH2ブロッカーであるラニチジン、ニザチジン、糖尿病治療薬のメトホルミンからもニトロソアミン不純物が検出され、安全性が確保できないと判断された製品については世界的に医薬品の回収が行われた。……(中略)……日本においても今後、欧米と同様にニトロソアミン不純物の規制は厳格化されることが予想される。本章では、ニトロソアミン不純物に求められるリスク評価とその試験法について紹介する。 ……(本文へ続く)

「第5章 医薬品不純物のリスクアセスメントと関連する最近の事例」

( 小川 卓巳 /著)

……リスクアセスメントについてはICH Q9において示されているが、この考え方は昨今の医薬品品質の審査の様々な場面において参考となる内容となっている。リスクアセスメントの流れとしてはリスクを特定し、リスクを分析する、そしてリスク評価するということになり、うまくいかないという事態、即ちリスクを遠ざけるために、評価されるものである。承認後においては、このリスクアセスメントの作成、見直しが必要になる機会が多く発生し、その結果として、管理戦略の変更が生じ、薬事手続きが必要になるケースもある。医薬品不純物でいえば、混入する不純物は何か、混入源や要因は何か、混入する可能性や程度はどのくらいか、混入したときに、どのようなことが想定されるか等を予め検討することになる。そして、その結果を踏まえて適切な管理戦略の策定(製造管理、品質管理)が行われる。……(中略)……次項では、不純物のリスクアセスメントに係る事例としておさえてほしいものをいくつか例示する。なお、個々の品目ごとの対応は申請品目の特性に応じて検討するものであり、本稿で述べる内容は適切な対応例ではないケースも想定されることに留意してほしい。……(本文へ続く)

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