こんなことが分かる

  • 『目視観察で混同しやすい菌は・・・』
  • 『真菌が及ぼす症状と感染経路は・・・』
  • 『製品への環境菌の汚染を防ぎたい・・・』
  • 『同じ温度条件のはずが違う結果がでてしまう・・・』
  • 『検出・分離・同定の手順と作業者の注意事項は・・・』
  • 『各菌のそれぞれに適した培地と培養方法は・・・』
  • 『培地の作成・選択についてどうすれば・・・』
  • 『分離・サンプリングが上手くできない・・・』
  • 『菌が死んでしまう・・・』
  • 『菌株を保管している施設はどこ・・・』

書籍情報

配信開始日 2014年9月29日
フォーマット PDF(コンテンツ保護のためアプリケーション「bookend」より閲覧)
体裁 B5 PDF 229頁(ebook版)
監修 野本 明男氏
(公財)微生物化学研究会 理事長
微生物化学研究所 所長
東京大学 名誉教授
著者 矢口 貴志氏
千葉大学 准教授
微生物資源分野 バイオリソース管理室長
価格(税込) 55,000円
定価:本体50,000円+税5,000円
アカウント数 5アカウント
※購入者以外に最大4アカウントまで追加可能(無料)
閲覧可能PC数:2台/1アカウント(同一アカウントに限る)


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当書籍の体裁

総論では、真菌の分類・同定方法から、酵母・糸状菌・胞子・有性胞子・無性胞子などの基礎知識、人体への健康被害や製品製造現場での汚染経路とトラブル事例、規格試験について網羅した内容となっております。

各論では、96もの真菌について、それぞれの菌について、培地名を記載したコロニー・電顕での撮影、培養日数別、温度別など、可能な限りで多くのパターンで写真を撮影し、それぞれの培地作成や培養方法、同定方法から、分布形態、病原性の有無、温度による性状の変化、目視で他菌と混同しやすい菌などの注意事項など、詳細にわたり解説しております。

対象企業:医薬品開発製造、医療従事者、化粧品、製品工場、水処理、食品、水産、畜産、農業など

目次

  • はじめに
  • 1. 真菌の分類学的位置
  • 2. 真菌の形態と生殖
  • 2.2. 糸状菌
  • 2.3. 胞子
  • 2.4. 有性胞子
  • 2.4.2. 接合胞子
  • 2.4.3. 子のう胞子
  • 2.4.4. 担子胞子
  • 2.5. 無性胞子
  • 2.5.1. 遊走子
  • 2.5.2. 胞子のう胞子
  • 2.5.3. 分生子
  • 3.2. 有性型と無性型の学名
  • 3.3. 命名規約改正による有性型-無性型学名の統一
  • 4.1.2. 寒天平板塗抹法
  • 4.1.3. メンブランフィルター法
  • 4.1.4. 液体培養希釈法
  • 5.2. 顕微鏡による観察
  • 5.3. スライドカルチャー
  • 5.4. 走査型電子顕微鏡による観察
  • 6.2. 遺伝子解析による分類
  • 6.3. 塩基配列の決定,相同性解析による同定法
  • 6.4. 多相分類
  • 7.1.2. 深在性皮膚真菌症
  • 7.1.3. 日和見真菌症
  • 7.1.4. 輸入真菌症
  • 7.3. マイコトキシン
  • 7.3.2. オクラトキシン
  • 7.3.3. シトリニン
  • 7.3.4. トリコテセン系マイコトキシン
  • 8.2. 抗真菌剤
  • 8.3. 免疫抑制剤
  • 8.4. 免疫賦活剤
  • 9.2. 汚染の原因となる真菌の制御
  • 9.2.2 真菌の増殖・拡散防止
  • 9.2.3 真菌汚染の除去
  • 9.4 真菌の制御
  • 9.4.2 抗菌剤
  • 10.2. 薬剤感受性試験
  • 11.1.2 薬剤感受性試験・耐熱試験
  • 11.1.3 交配試験
  • 11.1.4 分類学的研究
  • 11.1.5 生物資源、遺伝子資源としての有効利用
  • 11.2.2 理化学研究バイオリソースセンター微生物材料開発室(略称:JCM)
  • 11.2.3 千葉大学真菌医学研究センター(略称:IFM)

各論

96種類の真菌について詳細に解説しています:

  • Aspergillus fumigatus, A. niger など20種
  • Candida albicans, C. glabrata など8種
  • Penicillium chrysogenum, P. citrinum など10種
  • Fusarium solani, F. verticillioides など5種
  • Trichophyton rubrum, T. mentagrophytes など4種
  • Cryptococcus neoformans
  • Saccharomyces cerevisiae
  • 他、多数の重要真菌種

各菌について培養方法、形態、生理的特性、分布、同定法、病原性などを詳細に解説しています。

著者プロフィール

矢口 貴志氏

千葉大学真菌医学研究センター 准教授

経歴:

1987年 早稲田大学大学院理工学研究科博士前期課程修了
1987年 明治製菓株式会社入社 微生物資源研究所
2003年 千葉大学真菌医学研究センター助教授就任、准教授として現在に至る

研究内容:

ヒトに対して病原性を示すカビの収集、保存およびその同定、性状解析。病原真菌の分類、同定とその応用を主たる研究テーマとしている。企業では、カビの作るいろいろな物質の中から、薬の素になるものを探していた。大学に移り、ヒトに病気を起こすカビを分類し、その毒性などを研究。


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