自社技術のノウハウ秘匿および特許出願の選択指針と オープン&クローズ戦略の進め方
自社技術のノウハウ秘匿および特許出願の選択指針と
オープン&クローズ戦略の進め方
特許実務上および事業戦略上における考え方を詳説
開催日時
2026年1月30日(金)
13:00~16:30
開催形式
Zoomによるオンライン配信
アーカイブ配信付き
受講料
49,500円(税込)
E-Mail案内登録価格: 46,970円
セミナー概要
特許実務として「特許出願するか、ノウハウとして秘匿するか」の場面と、事業戦略として「オープン&クローズ戦略」をどう進めるか、の場面とで考えていきます。
花王では入浴剤バブなどヒット商品を開発し、大王製紙では知的財産部門を立上げ、執行役員知的財産部長を務めるなど、開発現場と知財部門との現場経験豊かな講師が分かりやすく解説します。
講師紹介
萬 秀憲 氏
よろず知財戦略コンサルティング 代表 / 医学博士
専門分野:
- 知的財産戦略その他知的財産関連のコンサルティング
- 家庭紙製品、医薬部外品、化粧品等の商品開発のコンサルティング
主な経歴・活動:
- 日本知的財産協会 特許委員会小委員長
- ライセンス委員会委員
- 紙パルプ技術協会特許委員会委員
- ナノセルロースフォーラム知財戦略ワーキンググループ委員
- 2005年~2019年、大王製紙株式会社において、会社と特許庁審査部との意見交換会を毎年実施
- 2006年~2019年、紙パルプ技術協会特許委員会へ参加し、業界と特許庁との意見交換会、特許セミナー等を毎年実施
- 2010年~2012年、日本知的財産協会特許委員会と特許庁、裁判所との意見交換会に参加
- 2021年から、知財ガバナンス研究会サポーター
審査官、審判官との面接審査を多数実施するとともに、特許庁審査官の中堅研修、特許庁審判部「審判実務者研究会」等に参加するなど、豊富な実務経験を持つ。
セミナーの趣旨
特許実務上の「オープン戦略」と「クローズ戦略」
新しく開発した自社の重要な製品・技術について、知的財産戦略として特許出願するかノウハウとして秘匿するかを判断する場面は極めて重要です。特許出願は情報が公開される「オープン戦略」、ノウハウとして秘匿することは情報を公開しない「クローズ戦略」と考えられます。
特許出願してもすべての技術内容が権利化されるわけではありません。権利化されなかった技術内容については、単に技術情報を公開しただけになります。出願するかどうかの判断においては、価値評価を行い、どのような権利が取得できそうか検討することが必要です。
事業戦略上の「オープン&クローズ戦略」
新しく開発した自社の重要な製品・技術を、事業戦略上どう活用するかを考える場面も重要です。この場面では、上記の特許実務における「オープン戦略」「クローズ戦略」とは異なる概念で使われています。
- オープン戦略: 技術や特許を他社に実施許諾して広く開放する戦略
- クローズ戦略: 技術や特許を開放せずに他社に実施させない戦略
事業戦略としては、「オープン戦略」と「クローズ戦略」を組み合わせた「オープン&クローズ戦略」が推奨されます。技術の一部を他社も自由に使えるようにすることで技術の普及・市場規模の拡大をはかり、技術の一部を自分しか使えないようにすることでシェアの維持・利益の向上をはかる戦略です。
プログラム内容
1. 特許実務上における出願・ノウハウ秘匿の選択指針
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1.1 出願時の価値評価の重要性
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1.2 出願時における価値評価
- 1) 事業的価値の評価
- 2) 技術的価値の評価
- 3) 特許的価値の評価
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1.3 先行技術調査による権利化可能性の評価
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1.4 他社牽制効果の評価
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1.5 ライセンス可能性の評価
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1.6 出願・ノウハウ秘匿の基準
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1.7 出願・ノウハウ秘匿の決定までの手順
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1.8 出願・ノウハウ秘匿の決定後の知財戦略
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1.9 花王における出願時の価値評価
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1.10 大王製紙における出願時の価値評価
2. 事業戦略上のオープン&クローズ戦略
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2.1 オープン&クローズ戦略の進め方
- 1) オープン戦略
- 2) クローズ戦略
- 3) オープン&クローズ戦略
- 4) 自社のコア技術の創り方、育て方
- 5) コア技術の秘匿化、知財の占有化
- 6) 自社技術のオープン化
- 7) 自社ニーズのオープン化
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2.2 事例紹介
□質疑応答□
このセミナーで得られること
特許出願の判断基準
価値評価に基づいた出願・秘匿の選択指針が身につきます
実践的な知財戦略
現場経験豊かな講師による実務に即した戦略立案手法を学べます
事業戦略への応用
オープン&クローズ戦略の具体的な進め方が理解できます
実例からの学び
花王、大王製紙での実際の取り組み事例を知ることができます
受講料
通常受講料
49,500円(税込)
定価:本体45,000円+税4,500円
E-Mail案内登録価格: 46,970円(税込)
本体42,700円+税4,270円
配信・資料について
📦 配布資料
製本テキスト(開催日の4、5日前に発送予定)
※開催まで4営業日~前日にお申込みの場合、セミナー資料の到着が開講日に間に合わない可能性があります
※Zoom上ではスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません
🎥 オンライン配信
Zoomによるライブ配信
開催日の2日前より視聴用リンクが表示されます
アーカイブ(見逃し)配信付き
視聴期間: 2026年2月2日(月)PM ~ 2月6日(金)
※視聴準備が整い次第、担当から視聴開始のメールをご連絡いたします
お問い合わせ
株式会社イーコンプレス
担当: 丁田
〒630-0244 奈良県生駒市東松ヶ丘1-2 奥田第一ビル102