リチウムイオン電池の負極材料技術 基礎から次世代材料まで
このセミナーのポイント
基礎から応用まで
現行の炭素系・グラファイト系材料の基礎から次世代材料まで体系的に解説
次世代材料の詳解
Si系、金属リチウム、合金系、アノードレス負極の技術と実用化課題を解説
業界最前線の知見
35年以上の電池材料開発経験を持つ専門家による実践的な講義
セミナー概要
本セミナーでは、リチウムイオン電池の構成材料の中で電池の性能に大きく影響する負極材料の技術を解説いたします。
はじめに基礎解説として、現在主流となっているグラファイト系や炭素系などを中心に負極活物質の種類、特徴、製造方法などを解説します。またSEIや理論容量、A/C比、膨張・収縮、比表面積など、負極材料に関係したキーワードについて触れていきます。
次に電池のさらなる高エネルギー密度化に向けて研究が続けられている次世代負極材料について解説します。ここではSi系負極、金属リチウム負極、合金系負極、アノードレス負極を対象に、原理・電極技術やいまだ本格的な普及に至らない実用上の課題、必要な技術的ブレークスルー等についてわかりやすく解説します。
講師紹介
鈴木 孝典 氏
株式会社スズキ・マテリアル・テクノロジー・アンド・コンサルティング
代表取締役社長 技術コンサルタント
【略歴】
- 1986年4月 株式会社クレハ入社 総合研究所でPPS重合条件の検討、量産プラント立ち上げスタッフとして勤務
- 1989年4月 ポリプラスチックス株式会社(出向) PPS樹脂市場開発・技術サポート
- 1994年4月 総合研究所 加工技術研究所 射出・押出成型用コンパウンド研究
- 1997年4月 機能樹脂部 フッ化ビニリデン・電池材料・PPS樹脂材料開発・市場開発
- 2001年4月 機能材料部 電池材料用途フッ化ビニリデンの材料開発、営業・市場開発
- 2002年4月 大阪支店 機能材料部長 電池向けフッ化ビニリデンバインダーの市場開発、営業、技術サポート管掌(部署売上:50億円/年)
- 2011年4月 株式会社クレハ・バッテリー・マテリアルズ・ジャパン出向 開発担当部長 電池向けフッ化ビニリデンバインダー・負極用炭素材料の開発。品質保証部長(兼務) ISO9001取得プロジェクトで品質保証システムの構築指揮(2012年12月認証)
- 2012年10月 アルケマ株式会社入社 京都テクニカルサービスセンター シニアディベロップメントマネージャー
- 2020年3月 株式会社スズキ・マテリアル・テクノロジー・アンド・コンサルティングを設立 代表取締役社長に就任
電池材料分野において35年以上の豊富な経験を持ち、特に負極材料・バインダー開発における実務経験が豊富です。大手化学メーカーでの量産プラント立ち上げから、市場開発、技術サポート、品質保証まで幅広い経験を有しています。
プログラム
1. 炭素について
- 1.1 炭素とは
- 1.2 炭素の種類
2. 負極活物質
- 2.1 負極活物質の種類
- 2.2 グラファイト(黒鉛)系材料
- 2.3 ハードカーボン系材料
- 2.4 ソフトカーボン系材料
- 2.5 LTO系材料
3. 負極活物質の製造方法
- 3.1 天然黒鉛系負極の製造方法
- 3.2 人造黒鉛系負極の製造方法
- 3.3 ハードカーボン系負極材料の製造方法
- 3.4 LTO系負極材料の製造方法
4. 負極材料に関連する知識
- 4.1 SEI
- 4.2 理論容量
- 4.3 膨張、収縮
- 4.4 A/C比
- 4.5 比表面積の影響
5. 次世代負極
- 5.1 Si系負極
- 5.2 金属リチウム負極
- 5.3 アノードレス負極
- 5.4 合金系負極
質疑応答
開催概要
日時
2026年2月10日(火) 13:00~16:30
受講形式
Live配信(Zoom)
アーカイブ配信付き
視聴期間:2/12~2/18
受講料(税込)
49,500円
E-Mail案内登録価格:46,970円
テレワーク応援キャンペーン:39,600円
配布資料
PDFデータ(印刷可)
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(開催2日前を目安)
お問い合わせ
株式会社イーコンプレス 丁田
〒630-0244 奈良県生駒市東松ヶ丘1-2 奥田第一ビル102