【オンデマンド配信】 実例から学ぶ スラリー中の粒子分散制御及び評価の要点
【オンデマンド配信】
実例から学ぶ
スラリー中の粒子分散制御及び評価の要点
―セラミックス湿式成形からリチウムイオン電池電極製造まで―
スラリー中の粒子分散・凝集状態を的確に評価し適切に制御するために
申込受付期限:2026年1月29日(木)まで
開催形式
オンデマンド配信
申込日から10営業日後まで視聴可能
映像時間
約4時間35分
受講料
55,000円(税込)
E-Mail案内登録価格:52,250円(税込)
配布資料
PDFテキスト+
サブテキスト書籍『基礎スラリー工学』
講師紹介
森 隆昌 氏
法政大学 スラリー工学研究所 所長 / 生命科学部 環境応用化学科 教授
学歴
1997年 名古屋大学工学部分子化学工学科 卒業
1999年 名古屋大学大学院工学研究科博士課程前期課程 修了
2002年 名古屋大学大学院工学研究科博士課程後期課程 修了 博士(工学)
経歴
2002年~2013年 名古屋大学大学院工学研究科 助手・助教
2013年~2016年 法政大学生命科学部 准教授
2016年~現在 法政大学生命科学部 教授
海外研究歴:メルボルン大学、ストックホルム大学、シンガポール大学 客員研究員
専門分野
化学工学、スラリー(固液分散系)、粉体工学、ナノ材料科学
著書
『基礎スラリー工学』(共著、丸善出版、2016年)
『微粒子分散・凝集ハンドブック』(共著、シーエムシー出版、2014年) ほか多数
セミナー概要
スラリーは、セラミックス、電池材料、化粧品、医薬品、食品など幅広い産業分野で使われています。スラリー特性によって製品特性は大きく変わってしまうことが広く認識されているにも関わらず、スラリー特性の評価は十分ではなく、測るべきものを測ると言うよりも測れるものを測っているに過ぎないことが多い現状です。
そのためスラリー調製条件の最適化は未だに技術者の勘と経験に頼る試行錯誤的な方法で行われています。
本セミナーでは、スラリー中の粒子分散・凝集状態を適切に制御するために必要な考え方を解説した後に、セラミックス湿式成形プロセスや電池電極製造プロセスについて、重要な製品特性である製品の密度及び体積抵抗率と密接な関係を持つスラリー特性を明らかにし、それらスラリー特性の測定・評価方法を紹介します。
プログラム内容
1. イントロダクション
- 1.1 スラリー評価の前に知っておきたいこと
- 1.2 なぜスラリー評価が必要なのか?
2. スラリー中の粒子の分散・凝集を支配する因子
- 2.1 DLVO理論による分散制御
- 2.2 分散剤による分散制御
- 2.2.1 分散剤の吸着量測定方法
- 2.2.2 分散剤の吸着に対する溶存イオンの影響
3. スラリーの流動性評価
- 3.1 流動挙動の種類
- 3.2 流動性評価法
- 3.3 流動性評価の実例
- 3.4 見かけ粘度の測定で注意すべきこと
- 3.5 濃厚スラリーの動的粘弾性評価
4. スラリー中の粒子集合状態評価技術
- 4.1 重力沈降、遠心沈降試験
- 4.1.1 測定原理及び実験方法
- 4.1.2 測定結果の実例
- 4.2 静水圧測定法
- 4.2.1 測定原理及び実験方法
- 4.2.2 測定結果の実例
- 4.3 ナノ粒子の分散・凝集状態評価(浸透圧測定法)
- 4.3.1 測定原理及び実験方法
- 4.3.2 測定結果の実例
- 4.4 希薄系での直接観察
- 4.5 粒子の濡れ性評価と分散試験結果の比較
5. スラリー評価の実プロセスへの応用例
- 5.1 噴霧乾燥(スプレードライ)
- ・中実球形顆粒を作るにはスラリーはどう調製すればよいか?
- 5.2 チタン酸バリウム(シート成形)
- ・最も緻密な成形体は最も見かけ粘度が低いスラリーから得られるのか?
- 5.3 シート成形と鋳込み成形の比較
- ・同じ湿式成形、同じスラリーを使えばよい製品が得られるのか?
- 5.4 アルミナスラリーの経時変化
- ・なぜスラリー特性は経時変化するのか?
- ・なぜ原料が異なるとスラリーの経時変化の仕方が異なるのか?
- 5.5 リチウムイオン電池正極用スラリー
- ・多成分粒子スラリーの分散・凝集をどのように考えたらよいのか?
- ・電極膜の密度及び体積抵抗率と関係するスラリー特性は何か?
6. まとめ
7. 質疑応答
このセミナーで得られる知識
基礎理論
スラリー中でなぜ粒子の分散状態が変化するのか、その基礎理論
評価技術
スラリーの流動性、粒子集合状態の評価方法と測定技術
実践ノウハウ
実プロセスにおけるスラリー評価と制御の具体的事例
応用展開
セラミックスから電池まで多様な分野への応用方法
推奨対象者
- スラリーに関心がある方(レベルは問いません)
- セラミックス、電池材料、化粧品、医薬品、食品など、スラリーを扱う技術者
- 初心者:「スラリーとは?」「粒子分散制御とは?」から学びたい方
- 中・上級者:スラリー評価方法を実プロセスへ応用したい方
- 研究開発担当者、製造技術者、品質管理担当者
セミナーの特徴
書籍テキスト付き
サブテキストとして『基礎スラリー工学』(丸善出版)を進呈
実例に基づく解説
セラミックスからリチウムイオン電池まで具体的な応用事例
基礎から応用まで
初心者から上級者まで幅広く対応した内容構成
実務直結
勘と経験に頼らない科学的なスラリー制御手法を習得
お問い合わせ
株式会社イーコンプレス 丁田
〒630-0244 奈良県生駒市東松ヶ丘1-2 奥田第一ビル102