これからの自動車熱マネジメント技術
これからの
自動車熱マネジメント技術
車載バッテリー、モータ、インバータの温度管理、
エアコンシステム、自動運転時代に重要な温熱快適性 他
電気自動車(EV)の熱マネジメント技術を多角的に解説する1日セミナー
開催日: 2026年1月16日(金) 10:30~16:30
開催形式: Live配信 / アーカイブ配信
アーカイブ配信: 2026年1月29日まで受付(視聴期間:1/29~2/11)
セミナー概要
電気自動車(EV)の急速な普及に伴い、車両の熱マネジメント技術はますます重要性を増しています。従来の内燃機関車両とは異なり、EVでは車載バッテリー、モータ、インバータといった電動パワートレーンの温度管理が極めて重要です。また、エアコンシステムの効率化は航続距離に直結するため、ヒートポンプ技術をはじめとする先進的な空調システムの開発が進められています。
これにより、当面はエンジンを搭載した自動車も継続的に使用される見通しとなっており、熱マネジメント技術についても、EV向けの冷却技術のみならず、エンジン車両における燃費改善を目的とした制御技術が求められています。
また、EVの動向に注目が集まる中で、自動車の自動運転化も着実に進展しています。完全な自動運転の実現にはいまだ課題が残っているものの、高速道路など限られた条件下では、ハンズオフ運転が可能な車種が増えています。
自動運転は、クルマとヒトとの関係性を根本から変える可能性を持つ技術であり、移動中の快適性が、自動車の差別化技術として重要性を増しています。
本セミナーの特徴
本セミナーでは、このような背景を踏まえ、EVおよびエンジン車両の熱マネジメント技術の現状と、自動運転時代における快適性向上への取り組みについてご紹介いたします。
技術やその解説の羅列に留まらない、講師の見解が多く盛り込まれた充実のセミナー内容。各技術・システムの比較分析や技術課題の提示だけでなく、将来的な見通しも含め、技術や製品の中身について深く網羅的に解説。
KEYWORDS
- 熱交換器の増加と統合化(複合熱交換器)
- 熱伝達効率を向上させる流れの改善
- EVの急速充電に対応する液浸冷却
- 潜熱蓄熱材(PCM)
- インバーターの両面直接冷却
- SiC化による冷却系統の簡素化
- ガスインジェクション技術
- 水流れ切り換え型ヒートポンプ
- マルチコントロールバルブ
- テスラやBYD等のヒートポンプサイクル比較分析
- 新冷媒の開発とPFAS規制
- 沸騰冷却(核沸騰、気泡微細化沸騰)
- 磁気冷凍
- 自動運転時代に求められる温熱快適性
講師紹介
専門分野
自動車の熱マネジメント技術、先進接合技術、CFD、多変量解析法(因子分析法)など
経歴
1995年~2019年 カルソニックカンセイ(株)(現・マレリ(株))にて長年にわたり自動車の熱マネジメント技術の研究開発に従事
主な業績
- CFDによる三次元車室内熱流れ解析(世界初)
- 自動車の百科事典(丸善2010年共著)
- 空調レビュー(自動車技術会2014年~)
- 専門技術書41書(共著;例 自動車熱マネジメント・空調技術 サイエンス&テクノロジー2019年)
受賞歴
自動車技術会部門貢献賞(1Dシミュレーションによる解析の普及、2014年)
習得できる知識
- 電池冷却の最新動向
- それに必要な要素・材料技術
- EVおよびエンジン車両の熱マネジメント技術の現状
- 自動運転時代における快適性向上への取り組み
- テスラ、BYD、Xiaomi、Zeekr等の主要メーカーのヒートポンプサイクル比較分析
- PFAS規制対応技術と新冷媒開発動向
- 急速充電対応技術(液浸冷却、潜熱蓄熱材)
- 自動運転時代に求められる温熱快適性技術
プログラム
1. EVエアコンの現状
1.2 低外気温への対応
1.3 テスラ、BYD、Xiaomi、Zeekrのヒートポンプサイクル
1.4 ヒートポンプサイクルの優劣比較 … 比較ポイントと5社比較
1.5 マルチコントロールバルブ(オクトバルブなど)の課題
1.6 PFAS(有機フッ素化合物)規制対応エアコン … 日本発のPFAS対応
1.7 ヒートポンプ用新冷媒
1.8 急速充電対応
1.9 廃熱利用の可能性は
1.10 ヒートポンプとその課題
1.11 ハイブリッド車用エアコン
1.12 PHEV(プラグインハイブリッド車)用エアコン
2. エアコンシステムの改善
2.2 内部熱交換器
2.3 換気熱回収
2.4 デシカント空調
2.5 CO2冷媒によるエアコン
2.6 空調快適性
2.7 温冷感
2.8 人体温熱快適性からみた最適加熱部位
3. 駆動用電池の温度管理
3.2 温度管理例
3.3 事前冷却
3.4 理想的な温度管理方法としての液浸(浸漬)冷却方式
3.5 部材と材料
3.6 今後の電池への対応
3.7 全固体電池の場合
4. 自動運転の熱マネジメント
4.2 自動運転車における差別化技術と求められる技術・材料
5. 空調システムの変化による部品、内装材の動向
5.2 断熱材
5.3 真空断熱材
5.4 フィルムヒーター
5.5 遮熱塗装、事前空調
6. 今後の自動車用冷却系と熱交換器
6.2 モーター、インバーター冷却系
6.3 水冷インタークーラーの目的
6.4 蓄冷エバポレーターの採用と採用廃止
6.5 水冷コンデンサーの目的
6.6 空調系
7. 電動車の駆動モーターとインバーターの冷却
8. 新しい冷却方式
8.2 磁気冷凍
9. 古典的な熱マネジメント
9.2 排熱回収/蓄熱システムおよび蓄熱材料
9.3 ケミカルヒートポンプ
9.4 熱電素子 … 自動車の熱電素子用途の今後
9.5 ランキンサイクル… 商用車用ランキンサイクル
9.6 熱負荷軽減
9.7 エンジン冷却系 熱交換器
□ 質疑応答 □
受講対象者
- 自動車メーカーの熱マネジメント・空調システム開発に携わる技術者
- EV用バッテリー、モータ、インバータの温度管理技術に関心のある方
- 自動車部品メーカーの熱交換器、冷却システム開発担当者
- ヒートポンプ、エアコンシステムの研究開発に従事する方
- 自動運転時代の快適性技術に興味のある方
- PFAS規制対応技術や新冷媒開発に関わる方
- 電動車両の熱マネジメント技術全般を学びたい方
関連商品
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お申し込み
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受講形式
- Live配信: 2026年1月16日(金) 10:30~16:30
- アーカイブ配信: 2026年1月29日まで受付(視聴期間:1/29~2/11)
割引制度について
- 2名同時申込割引: E-Mail案内登録なら、2名同時申込みで1名分無料。2名で55,000円(1名あたり定価半額の27,500円)
- 早期申込割引: 11月30日申込み受付分まで、定価・E-mail案内登録価格ともに本体32,000円+税3,200円
- テレワーク応援キャンペーン: 12月1日申込み受付分から、オンライン配信セミナー1名受講限定の特別価格
配布資料
製本テキスト(開催日の4、5日前に発送予定)
※開催まで4営業日~前日にお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承ください。
お問い合わせ
株式会社イーコンプレス 丁田
〒630-0244 奈良県生駒市東松ヶ丘1-2 奥田第一ビル102