セミナー概要

高機能性フィルムは、ウェットコーティング方式により高機能化とともに安価に生産されています。本セミナーでは、ダイ塗布方式、グラビヤ塗布方式、バー塗布方式、ウェブテンションドダイ塗布方式など5方式の特徴を解説するとともに、同時多層塗布方式についても紹介します。

また、ダイ塗布方式による厚み変動要因について特許情報をもとに説明し、ダイ、バー塗布方式における注目する特許を紹介します。さらに、塗布故障対策の進め方、考え方についても解説します。

✨ ウェットコーティングの基礎を4時間で速習!

講師紹介

千野 直義 氏

CNコンサルティング事務所 所長

【主な経歴】

1974年、富士フィルム株式会社入社。富士宮研究所勤務を経て、レントゲンフィルム部技術課に所属。多層スライドホッパー塗布方式によるレントゲンフィルム製造の高速化、ハジキ、スジ対策などの塗布安定化を実施。

1984年、同社生産技術部小田原工場へ異動。ウェブテンションドダイ塗布方式による磁気テープの高速化を達成。さらに同方式による磁気テープの同時重層塗布方式を世界で初めて開発・生産

🏆 1989年、大河内技術賞、化学工学会賞受賞

2004年、富士フィルム株式会社を退社し山梨のコーティングに入社。フラットパネル用製品の塗布におけるハジキ故障原因究明と対策を行い、歩留まり50%代を95%以上に向上させた。

2013年、CNコンサルティング事務所を創設。日本、中国、韓国、台湾、ドイツでの講演や塗布技術コンサルティングを実施。

セミナー講演内容

  • 1. ウェットコーティング現象の基礎
    1.1 濡れ性
    1.2 塗布界面
    1.3 支持体と塗布液の表面張力の関係
  • 2. 塗布技術の内容
    2.1 塗布操作の基本
    2.2 前計量と後計量
    2.3 塗布技術開発とコストの関係(広幅化、塗布高速化、薄層塗布化、均一化 他)
  • 3. 代表的な単層塗布技術
    3.1 リバースロールコーティング(理論的解析紹介含む)
    3.2 グラビアコーティング(リバースグラビヤ塗布の詳細現象含む)
    3.3 ワイヤバーコーティング
    3.4 ダイコーティング
    3.5 ウェブテンションドダイ(究極の高速薄層塗布方式)
  • 4. 代表的な重層塗布方式
    4.1 スライドホッパーコーティング
    4.2 ウェブテンションドダイコーティング
  • 5. ダイ塗布方式における塗布膜厚分布の要因
    5.1 給液とマニホールド要因
    5.2 スロット精度要因
    5.3 設置精度要因
  • 6. ダイリップ先端形状と段差と塗布への影響
    6.1 ダイ先端形状と塗布性
    6.2 ダイ先端段差と塗布性
  • 7. ダイ塗布方式における注目の特許
    7.1 特許出願メーカ
    7.2 幅方向の膜厚の均一化に関する特許
    7.3 ダイ先端エッジ形状に関する特許
    7.4 バキュームに関する特許
    7.5 間欠塗布に関する特許
  • 8. ワイヤーバーにおける注目の特許技術
    8.1 バー塗布の基本特許、及び技術課題
    8.2 リブスジ対策に関する特許
    8.3 塗り付けの安定化に関する特許
    8.4 塗布端部の安定化に関する特許
    8.5 精密バーに関する特許
  • 9. 塗布故障の原因と対策の実例
    9.1 一般的な塗布故障と原因
    9.2 ハジキ故障 2例紹介
    9.3 乾燥炉内パーティクル異常解析と原因対策
    9.4 塗布液温による膜厚分布故障
  • □ 質疑応答 □

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こんな方におすすめ

✓ すでに塗布機を所有している会社の経験10年位まで若い技術者
✓ 塗布機を有しているが、塗布方式の改善や新たな塗布方式を検討したい管理者
✓ すでに塗布機を所有しているが、種々トラブル対応している技術者

習得できる知識

  • 前計量、後計量方式と特徴
  • 「塗布技術」としての内容
  • 各種塗布(単層と同時重層)方式(計7方式)の特徴理解
  • ダイ・バー等の特徴。またリバースロール、リバースグラビヤ塗布方式の現象論の詳細
  • ウェブテンションドダイ塗布方式の特徴
  • ダイによる膜厚均一化の知識
  • ダイ塗布方式の特許知識
  • バー塗布の最新特許技術
  • 塗布故障解析の解析方法
  • 塗布故障事例を通して故障解析の手法、考え方

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株式会社イーコンプレス 担当:丁田

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