外観検査を自動化する知識と技術
外観検査を自動化する知識と技術
~効率的・効果的な自動外観検査に必要な総合知識とノウハウ~
自動化を成功に導くための「勘所」をあらゆる方面から惜しみなく解説
セミナー趣旨
本セミナーは、品質管理部門や設備部門をはじめとするユーザー企業の皆様を対象に、外観検査自動化プロジェクトを成功させ、導入後の運用を軌道に乗せるための実践的な知識とノウハウを提供します。単に技術の紹介にとどまらず、自動化の背景にある製造DXとの関係、品質管理・品質保証との連携、そして何よりもベンダー企業様とユーザー企業様がどのように協力し、共にプロジェクトを進めるべきかに焦点を当てます。
セミナーでは、外観検査自動化の始め方・続け方、成功する組織・失敗する組織の特長といった導入の羅針盤から解説。次に、システム構築における品質基準の明確化(限度見本、評価尺度)や、ユーザーとベンダー双方にとって最適な開発体制・検査体制の構築方法を具体的に学びます。また、目視検査からの移行プロセスや、自動化プロジェクトを成功に導くための「勘所」を惜しみなく公開。導入後の安定運用、継続的な改善、そして今後の動向までを網羅することで、皆様の自動化推進を力強く後押しします。技術的な内容は、システム方式を検討する上で役立つ基本的な知識として補足的に触れますので、事前の深い専門知識は問いません。
本講座を通じて、ベンダーとの建設的なパートナーシップを築き、皆様の工場における外観検査自動化を成功に導く確かな一歩を踏み出してください。
講師紹介
- ・(一社)日本画像学会 技術委員会 画像処理技術部会 委員(2002年4月~)
- ・(一社)電子情報通信学会映像メディア処理シンポジウム実行委員会 委員(2013年4月~)
- ・(国研)産業技術総合研究所 連携アドバイザー(2023年4月~)
- ・新潟県立巻総合高等学校 学校評議委員(2024年4月~)
こんな方におすすめ
セミナーで得られる知識
ドメイン知識の伝達方法
外観検査のプロとしての「ドメイン知識」を、自動化システムインテグレータに伝える方法(要求仕様の策定)を習得できます。
最適なプロジェクト推進
システムインテグレータ(SIer)との適切な付き合い方、プロジェクト推進のプロセスを学べます。
周辺技術の理解
自動化システムを理解するための最低限の周辺技術知識(照明、カメラ、画像認識など)を身につけられます。
評価と運用のポイント
導入したシステムを現場で適切に「評価」し、「運用」していくためのポイントを習得できます。
成功の勘所
自動化を成功させるための「勘所」と、目視検査との最適な役割分担を理解できます。
セミナー講演内容
1. 外観検査自動化の背景と現状認識
- 外観検査自動化の背景と目的
- 外観(画像)検査の概要
- 製造DXと検査自動化の関係
2. 自動化プロジェクトを始める前の準備
- 検査・計測と品質管理・品質保証の関係
- 業務・道具の標準化と機器の校正
- 品質マネジメントシステムとは
3. システム要件の整理とシステム構築プロセス
- 評価尺度~性能評定と品質協定
- 自動外観検査の始め方と続け方
- 要求仕様と検査装置の開発プロセス
- 開発体制の構築と検査体制の構築
4. 検査システムを構成する主要技術の概要(ベンダーとの協働のための周辺知識)
- 我々の視覚と光学現象
- 照明と撮像の技術
- 画像認識による検出技術の概略
- 検査のためのマテリアルハンドリング
5. 導入後の運用、評価、そしてその先へ
- 目視検査の役割軽減~自動化とその先へ
- 自動化のための勘所と今後の動向
まとめ・質疑応答
お問い合わせ
株式会社イーコンプレス
〒630-0244 奈良県生駒市東松ヶ丘1-2 奥田第一ビル102