1. HOME
  2. セミナー
  3. プラズマ工学
  4. 大気圧プラズマの基礎と最新応用技術

大気圧プラズマの基礎と最新応用技術








大気圧プラズマの基礎と最新応用技術 | セミナー

2025年12月11日(木)開催

大気圧プラズマの基礎と
最新応用技術

高速半導体プロセシング、高速親水化処理・クリーニング、コーティング、接着性向上、
金属酸化膜の超高速還元、殺菌・ウイルス不活化、生物・医療、排ガス処理、廃水処理、
VOC(揮発性有機化合物)分解、空気清浄システム、ガラス表面やポリマー表面の恒久的処理 等

今すぐ申し込む

📅

開催日時

2025年12月11日(木)
10:30~17:00

💰

受講料

55,000円(税込)

E-Mail案内登録価格:52,250円

2名同時申込みで1名分無料!
2名で55,000円

🎓

配信形式

Zoomによる
Live配信

PDFテキスト配布(印刷可)

講師紹介

第1部(10:30~13:45)

東京科学大学 未来産業技術研究所 准教授
沖野 晃俊 氏

沖野研究室では、新しい大気圧プラズマ装置の開発と、表面処理・元素分析・環境浄化に応用する研究を行っています。零から数1,000℃、100ミクロン以下から1メートルまでの、様々な放電方式の大気圧プラズマ装置を開発し、それらの基礎特性の評価を行っています。接着強度向上などの材料表面処理、単一細胞内元素や生体内薬剤などの分析、気体や液体の浄化、殺菌/ウイルス不活化など、幅広い分野への応用研究を行っています。

第2部(14:30~17:00)

大阪公立大学 大学院工学研究科 教授
大久保 雅章 氏

経歴

  • 2022年4月 – 現在 大阪公立大学 大学院工学研究科 機械系専攻 教授
  • 2007年4月 – 現在 大阪府立大学 大学院工学研究科 機械系専攻 教授
  • 2015年10月 – 2016年03月 東北大学客員教授
  • 1987年 東京工業大学 大学院理工学研究科 機械工学専攻 博士課程 修了

大気圧プラズマ複合処理技術の基礎と応用研究の第一人者。ディーゼルエンジン排ガス処理、水中プラズマによる水浄化廃水処理、VOC分解処理、空気清浄装置、フッ素樹脂フィルムの接着性向上技術、ガラス表面およびポリマー表面の恒久的処理技術などの開発を手掛けています。

セミナー概要

大気圧プラズマは真空容器や排気設備を必要とせず、また高密度な活性種を生成できるため、産業応用には大変多くのメリットがあります。特に低温プラズマは、材料表面の親水化処理、接着性の向上、コーティング等の分野で急速に利用され、ウイルスの不活化、殺菌、止血、ゲノム編集といった医療関連応用も進められています。

しかし、大気圧プラズマの発生や使用法についてはブラックボックス的な部分が多いため、利用への敷居が高いのも事実です。本講座では、各種の大気圧プラズマ生成法とその特徴、プラズマ中で起こっている事をわかりやすく解説するとともに、最新の大気圧プラズマ装置の現状と、表面・粉体・液体・気体・生体等の処理例を紹介します。

プログラム

第1部 大気圧プラズマの基礎と産業・医療応用 (10:30~13:45)

東京科学大学 未来産業技術研究所 准教授 沖野 晃俊 氏

1. 大気圧プラズマの基礎

  • 1.1 教科書に書かれているプラズマ
  • 1.2 なぜ大気圧プラズマ?
  • 1.3 様々な大気圧プラズマの生成法とその特徴
  • 1.4 プラズマ中では何が起こっているか

2. 大気圧高温プラズマとその応用

  • 2.1 大気圧高純度マルチガスプラズマ
  • 2.2 地球温暖化ガスの分解
  • 2.3 高速半導体プロセシング

3. 新しい大気圧低温プラズマとその応用

  • 3.1 マルチガスプラズマ
  • 3.2 大面積プラズマ
  • 3.3 リニア型超低パーティクルプラズマ
  • 3.4 シャワーヘッド型プラズマ
  • 3.5 零下から高温まで温度を精密制御できるプラズマ
  • 3.6 ファインバブル、超音波、光等との併用
  • 3.7 高速親水化処理・クリーニング
  • 3.8 コーティング、接着性の向上
  • 3.9 金属酸化膜の高速還元処理
  • 3.10 殺菌、ウイルス不活化
  • 3.11 プラズマの生物・医療応用

4. 質疑応答

第2部 大気圧プラズマの環境浄化および表面処理への応用 (14:30~17:00)

大阪公立大学 大学院工学研究科 教授 大久保 雅章 氏

1. 大気圧プラズマの発生方法と発生メカニズムの基礎

  • 1.1 大気圧プラズマと発生法
  • 1.2 オゾン発生装置
  • 1.3 沿面放電方式
  • 1.4 パックドベットプラズマリアクタ
  • 1.5 プラズマジェット電極
  • 1.6 プラズマ発生装置の例
  • 1.7 電流電圧電力波形

2. ディーゼルエンジン排気のPM、NOx同時除去

  • 2.1 ディーゼルPM除去装置
  • 2.2 PMの低温燃焼浄化
  • 2.3 NOxの還元浄化
  • 2.4 船舶ディーゼルNOx除去の経時変化

3. 水中気液界面プラズマによる廃水処理

  • 3.1 プラズマ発生の原理と装置詳細
  • 3.2 電極による放電状態の違い
  • 3.3 代表的OHラジカル発生法比較
  • 3.4 各種計測・試験の結果とまとめ

4. 低温プラズマ複合処理によるVOC(揮発性有機化合物)分解技術

  • 4.1 プラズマ発生の原理と装置詳細
  • 4.2 プラズマ脱着を用いたVOC処理技術
  • 4.3 非熱プラズマ発生時の放電写真
  • 4.4 各種計測・研究の結果の例

5. プラズマ空気清浄システム

  • 5.1 プラズマ脱臭の原理
  • 5.2 空気清浄機の構造と結果
  • 5.3 プラズマ空気清浄のデモンストレーション
  • 5.4 各種計測・試験の結果

6. 大気圧低温プラズマ発生法とフッ素樹脂フィルムの接着性向上技術

  • 6.1 コロナ放電処理とプラズマ処理による親水化の理由
  • 6.2 大気圧プラズマグラフト重合処理装置
  • 6.3 プラズマ装置と電子回路
  • 6.4 フッ素樹脂フィルム処理の実験装置と実験条件
  • 6.5 接着性評価結果
  • 6.6 テフロン表面へのめっきについて(プラズマ複合めっき処理)
  • 6.7 A4サイズ プラズマグラフト重合処理のデモンストレーション

7. 大気圧プラズマ複合プロセスによるガラス表面およびポリマー表面の恒久的処理技術

  • 7.1 自動車のフロントガラスやサイドミラーの水滴除去
  • 7.2 プラズマのみを照射した場合(親水性向上)
  • 7.3 プラズマ・ケミカル複合プロセスによる恒久的はっ水処理

8. 質疑応答

受講によって得られる知識

プラズマの予備知識を前提としない大気圧プラズマの基礎

大気圧プラズマ装置の種類と特徴と有効な応用法

新しい大気圧プラズマ装置の開発現状

大気圧プラズマの工業・環境・医療等への応用例

プラズマによる排ガス処理・廃水処理・VOC分解技術

プラズマ複合プロセスによる表面処理技術

セミナーキーワード

大気圧プラズマ
表面処理
殺菌
ウイルス不活化
環境浄化
半導体プロセス
親水化
接着性向上
排ガス処理
VOC分解

お申し込みはこちら

大気圧プラズマの最新技術を学び、産業応用の可能性を広げませんか?

今すぐ申し込む

注意事項

  • 開催日の概ね1週間前を目安に、最少催行人数に達していない場合、セミナーを中止することがございます。
  • 配布資料はPDFテキスト(印刷可・編集不可)となります。
  • 開催2日前を目安に、弊社HPのマイページよりダウンロード可となります。


| プラズマ工学