局方/GMPに対応する原薬・製剤の 不純物評価・リスク管理(ICH Q3A,Q3C,Q3D,M7)、 及び原薬出発物質の選定/妥当性/CQA・CPP設定(ICH Q11)
📝本講演の概要
医薬品の品質・安全性を揺るがす「不純物管理」は、いまや単なる規格適合の問題ではなく、企業の信頼性と事業継続に直結する最重要課題となっています。本講演では、有機不純物・無機不純物・残留溶媒の3分類を軸に、ICH Q3A/B、Q3Cに基づく基本的な評価・管理の考え方を体系的に整理したうえで、近年特に重要性が高まるICH Q3D(元素不純物)およびICH M7(変異原性不純物)を含めた統合的なリスクマネジメント戦略を実務視点で解説します。
さらに、製造変更(合成ルート、原料、工程条件など)に伴う不純物プロファイルの変動に対し、どのようにリスクを特定・評価し、科学的根拠に基づいて管理戦略へ落とし込むべきか、具体的事例を交えて詳説します。ICHガイドライン間の相互関係を整理することで、「点」の理解にとどまらない「線」としての実践的知識を提供します。
加えて、CEP申請におけるEDQM審査対応の実例を取り上げ、不純物管理に関する指摘事項やCTD記載上の留意点、グローバル当局の最新動向を踏まえたリスク対応の要点を明らかにします。特に、ラニチジン問題を契機に注目されるニトロソアミン類に関する混入リスク評価と自主点検の実務対応については、現場で直ちに活用できる知見として解説します。
さらに後半では、不純物リスクの起点ともなる原薬出発物質の設定に焦点を当て、ICH Q8およびQ11に基づく選定根拠、妥当性評価、CQA・CPP・QTPP設定、バリデーション項目の考え方を体系的に整理。規制要件への適合にとどまらず、将来的な変更管理や査察対応を見据えた“攻め”と“守り”の管理戦略を提示します。
本講演を通じて、複雑化・高度化する不純物規制に対し、科学的かつ実践的に対応するための総合的な知識と判断軸を習得いただけます。品質部門・CMC担当者のみならず、開発・製造・薬事に関わるすべての実務者にとって、即戦力となる内容です。
📋プログラム
1医薬品原薬の不純物に関するガイドライン
11 原薬の不純物ガイドラインについて
12 不純物の分類
13 不純物の根拠となるデータの記載:有機不純物、無機不純物、残留溶媒
14 分析法
15 ロット中の不純物の報告
16 規格に設定すべき不純物
17 不純物の安全性の確認:閾値、構造決定・安全性確認と報告、及びフローチャート
18 原薬の不純物プロファイルの同等性評価とは(開発段階~商業生産段階)
19 BACPAC Ⅰに示された不純物管理について
110 変更管理時の原薬の不純物プロファイル評価項目とは
111グラクソ・スミスクライン社のザンタック(ラニチジン製剤)原薬から発がん性物質N-ニトロソジメチルアミン(NDMA)の検出
112 発がん性データベースTTCによる閾値の設定(ICH M7):管理指標
113 ニトロソアミン類混入へのリスク評価と高感度分析法について
2医薬品の残留溶媒ガイドラインについて
21 残留溶媒ガイドラインについて
22 ガイドラインの適用範囲
23 一般原則:クラス1、2、3の溶媒
24 残留溶媒の限度値
25 ICH Q3CR、Q3C(R6)について
26 第十七改正日本薬局方(日局17)、原薬中のクラス別の残留溶媒管理について
3日局17の医薬品残留溶媒の管理について(平成27年11月厚労省通知)
31 残留溶媒の管理について
32 一般的な留意事項
33 残留溶媒管理に関する基本的な考え方:クラス1、2、3溶媒夫々と濃度限度
34 残留溶媒Q&Aについて
4医薬品の元素不純物ガイドラインについて(ICH Q3D)
41 ICH Q3D(金属不純物)の規制の動向
42 元素不純物の安全性評価、元素の分類
43 元素不純物のリスク評価とリスク低減
(元素不純物の管理とリスク低減)
44 PDE 値から濃度限度値の換算、分析方法
45 ライフサイクルマネジメント
46 最近の金属不純物の分析技術
47 日本薬局方へのICH Q3Dの取込み
・第十八改正日本薬局方と最近の日本薬局方関連の動向について
・ICH Q3Dの取込みについて
・第十八改正日本薬局方の「元素不純物」試験の概要
・第十九改正日本薬局方「一般試験法の改訂」
5潜在的発がんリスクを低減するための医薬品中DNA反応性(変異原性)不純物の評価及び管理ガイドラインについて(ICH M7)
51 ガイドラインの適用範囲、一般原則、ICH Q3Aとの関係
52 市販製品に対する検討事項
53 原薬及び製剤中の不純物に関する評価
54 ハザード評価の要件とは
55 リスクの特性解析(リスク低減の方法)
56 管理
57 ドキュメンテーション(臨床開発段階~承認申請)
58 規制当局への申請方法とCTD記載時の留意点
1)「2.3.S.3.2不純物」への記載例
2)サクラミル原薬Sモックについて
3)変異原性不純物の管理戦略及び規格の設定及び妥当性等
59 CTD記載への落とし込み(原薬の不純物管理)
6不純物の適合性証明書申請(CEP)における問題点と対応
7M7に関連する最近の話題
1)ICH M7が後発品に適用された場合の審査上の留意点
2)ニトロソアミン類の混入リスクに関する自主点検に基づくリスク管理措置
3)N-ニトロソアロチノロールが検出されたアロチノロール塩酸塩製剤の使用による健康影響評価の結果等について
8不純物ガイドライン相互の関連とまとめ
9ICH Q11 における原薬出発物質の選定/妥当性/CQA・CPP設定
91 初めに
92 適用範囲
93 製造工程の開発の経緯(QRM、QTPP,CQA)
94 製造方法及びプロセズコントロール
95 出発物質及び生物起源原材料の選定
96 管理戦略
97 プロセス・バリデーション/プロセス評価
98 CTD様式での製造工程開発情報及び関連情報の提出
99 ライフサイクルマネジメント
10 まとめ
□質疑応答□
👤講師
- 【主なご経歴】
- 1979年4月 塩野義製薬株式会社入社
- 1994年5月 同 金ヶ崎工場製造管理者、同 製薬研究所
- 2004年4月~2011年11月 同 信頼性保証本部GMP統括管理グループ長
- 2011年12月 塩野義製薬退社
- 医薬品原薬メーカー エースジャパン取締役
- 2016年6月 エイドファーマ代表
- NPO-QAセンター顧問、CMプラス社提携コンサルタント
- 2018年5月から現職
- 【主なご研究・ご業務】
- 医薬品製造および品質管理、プロセス化学、
- 品質保証ガイドライン策定、グローバル品質方針策定
- 国内外GMP規制当局のGMP査察対応、国内外企業のGMP監査(170以上の医薬品製造施設)
- GMP関連テーマのセミナー、執筆活動多数を展開中
- 【業界での関連活動】
- 特定非営利活動法人医薬品・食品品質保証支援センター(NPO-QAセンター)理事兼事務局長
- 日本製薬工業会ICHプロジェクト委員会研修
- 財団法人日本公定書協会研修等
🗓開催概要
| 開催日時 |
【ライブ配信】 2026年7月28日 (火) 10:30~16:30
【アーカイブ受講】 2026年8月19日 (水) まで受付(配信期間:8/19~9/1)
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|---|---|
| 受講形式 | Zoomによるライブ配信 |
| 受講料 | 55,000円(税込) 本体50,000円+税5,000円 |
| 配布資料 | ライブ配信受講:PDFテキスト(印刷可・編集不可) アーカイブ配信受講:PDFテキスト(印刷可・編集不可) ※開催2日前を目安に、弊社HPのマイページよりダウンロード可となります。 なお、アーカイブ配信受講の場合は、配信日になります。 |
| 備考 | ※講義中の録音・撮影はご遠慮ください。 |
〒450-0002 愛知県名古屋市中村区名駅3-4-10 アルティメイト名駅1st 2階