P&ID(配管計装図)の基礎と 作成の基本・注意点、記載すべき情報
P&ID(配管計装図)の基礎と
作成の基本・注意点、記載すべき情報
~P&IDを読む・原案を作成する・改訂するための基礎と実践的知識~
セミナー概要
P&IDの役割や作成~完成までの流れといった基礎から、作成のルール、記載すべき内容・注意点、配置配管図作成者・電気計装SEQ設計者に伝えるべき内容、使いやすくなる記載方法、個別機器毎の記載事項など、P&IDの作成・活用に必要な基礎から実践ノウハウまでを解説します。
経済的で管理・保全がしやすく故障・トラブルのないプラントの実現や運転時の活用などに向けて、ぜひこの機会をご活用ください。
講師紹介
専門:プラントエンジニアリング
大手総合化学会社にて、新増設プラントの設計に従事しながら、保全部門、設備診断部門の責任者も兼務。その経験を活かし、トータルエンジニアとして、社内の若手技術者、プラント運転員、保全マンのOFF-JT教育成にも尽力してきました。
その後、自ら開発した下水汚泥の亜臨界水処理+高速メタン発酵プラントを実証化し、国土交通省の「新技術」にも認証され、国際水学会(ワシントンDC)でも発表。
現在は技術士事務所を開設して、設計、設計監査、クライアント社員の育成教育に従事。
ホームページ: https://shinoproeng.co.jp/
セミナー趣旨
プラントの新増設・改造における業務の流れは、先ず主要プロセス部分のフローシートを構築し、概略の物質収支・熱収支(マテリアルバランス・ヒートバランス)を組むところから始まる。その後、主要プロセス部分機器や配管等の化工設計を実施し、その結果をP&ID(Piping & Instrumentation Diagram)に落とし込んでいく。
P&IDはプラントを100%表している設計図書であるため、全ての設計・建設が終わるまで作成・改訂作業が繰り返され、プラント引き渡し後は、プラント運転員の運転資料となる。よって各種機器や計器類の特性を熟知した上で、正しく化工設計を行い、機器設計(選定含む)を行い、配置や配管サイジング等まで織り込んでいくことはもちろんのこと、見易さ、分かり易さまでが求められる。
現在の日本には、これらプラントエンジニアリングを熟せる技術者が少なくなっており、完成したプラントは不経済で、運転管理や保全活動のやり難い、故障やトラブルの多いプラントが出来上がっている。
今回のセミナーでは、一流のプラントエンジニアに成長していく一助でありたい。
セミナー内容
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1.基礎編
1.1 P&IDの役割、UFD、フローシート等との違いを学ぶ。
1.2 P&ID作成する前の準備(CODE、基準類)を学ぶ
1.3 作成開始時期と完成までの流れを学ぶ
1.4 機器や弁類・計器類のシンボルを学ぶ -
2.初級編
2.1 P&ID作成の絶対ルールと任意ルールを学ぶ
2.2 P&IDに記載すべき内容を学ぶ
2.3 P&ID作成するに当たっての配慮すべき点を学ぶ -
3.中級編
3.1 配置配管図作成者へ伝えるべき内容を学ぶ
3.2 電気計装SEQ設計者へ伝えるべき内容を学ぶ
3.3 運転員・保全員が使い易い記載方法を学ぶ -
4.上級編
個別機器(ポンプ(遠心式と容積式の違い)、熱交換器、ボイラ・圧力容器、平底円筒貯槽、圧縮機及ブロワ、真空装置・真空系、配管、計器類)毎の記載事項を学ぶ。
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□質疑応答□
セミナー終了後、講師との質疑応答時間を設けております。
受講対象者
(1)新増設プラントのP&IDの原案(骨格)程度は記載できる。
(2)個別機器や弁類・計器類の最低限の知識を持ってることが好ましいが、(1)に興味がある方の参加も差し支えない。
経験年数や年齢は不問。
お問い合わせ
株式会社イーコンプレス 丁田
〒630-0244 奈良県生駒市東松ヶ丘1-2 奥田第一ビル102