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[書籍] 二軸押出機スクリュ設計・分散品質予測と応用技術






二軸押出機スクリュ設計・分散品質予測と応用技術 | 株式会社イーコンプライアンス

二軸押出機○各種エレメントの性能と選び方・スクリュ設計の考え方○脱気技術・伸長流動分散・ナノ分散・反応押出等の応用技術と不具合対策まで解説!

ユーザー技術者の皆様に贈るバイブルがここに誕生!

「豊富なデータと実例、理論と実験の両面からの解析に基づいて解説されている名著です」

あなたのこんな「知りたい!」への答えがこの一冊に!

  • 二軸押出機はどのような装置で、構成する各機構・部品はどのような役割を持っているのか?
  • 各種ミキシングエレメントはそれぞれどのような特徴、混練・分散性能を持っているのか?
  • スクリュの設計はどのように検討したら良いのか?各目的ゾーンの役割とは?
  • 押出機内の材料はどのような挙動を示すのか?その解析のための理論・手法とは?
  • 材料にどのような作用を施すことが、良い分散に繋がるのか?
  • 従来のスケールアップ理論は使えない?!高い精度で分散品質を予測する方法とは?
  • 二軸押出機の応用・活用領域を広げるナノコンポジット、ポリマーナノアロイ・伸長流動分散・反応押出・脱気技術等の先端応用技術とは?
  • サージング・ベントアップ・フィードネック・樹脂劣化…各種の不具合にはどう対策したらよいのか?

書籍情報

発刊日:
2016年11月29日

体裁:
B5判上製本 385頁

価格(税込):
66,000円

発行:
送料無料

ISBNコード:
978-4-86428-147-8

Cコード:
C3058

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樹脂加工技術の開発、装置設計に従事するエンジニアの必携書!今すぐご注文いただければ、送料無料でお届けします。


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著者紹介

橋爪 慎治 氏

(有)エスティア 代表取締役 工学博士 橋爪 慎治 氏

1968年、(株)神戸製鋼所入社。高分子加工技術の開発、装置設計に従事し多くの混練技術、押出技術を開発。現実に即した新規理論の創出、ロングファイバーペレット技術、ナノ分散技術、諸問題に対応するための独自設備の考案等、多くの功績を残した。

1999年、(有)エスティア設立。現在、国内外数社の顧問として技術指導を行っている。

二軸押出機に関する技術講演では具体的で分かりやすい解説に定評があり、受講者の支持を集めている。分散理論、装置機構、スケールアップ・分散品質の予測・解析、操業時に発生する不具合対処法、二軸押出機の新規応用技術まで、明快に説くことのできる稀有な存在である。

1989年、日本レオロジー学会有効賞受賞
2009年「高分子混練・分散工学」を出版
共著書籍 7冊、技術論文 50以上、取得特許 180以上の実績がある。

「豊富なデータと実例、理論と実験の両面からの解析に基づいて解説されている名著です」

本書の著者である橋爪氏と出会ったのは今から25年ほど前、あるエンジニアプラスチックのプロセス開発に携わっていた時でした。そのプロセスは従来技術に比べ大幅なコストダウンが可能となる画期的な技術でしたが、二軸押出機を使った最後のプロセスにおいてどうしても目標スペックに到達できずギブアップ寸前に追い詰められていました。そのような状況の時に当時大手押出機メーカーの技術者であった著者が現れ、極めて短期間でその問題を解決してくれたのです。

私は化学工学の基本理論が確立されている反応、蒸留、乾燥のような単位操作とは違い、押出に関しては経験知をもとに実験を繰り返しながら試行錯誤の中で答えを見つけていくものと考えていました。しかし、著者は取り扱う物質の物性値といくつかの実験データから方程式を解くように二軸押出機の装置構成と運転条件を決め、最初の実験で見事に目標値をクリヤしたのです。それはまるで魔法を見るかのようでした。本書の中にもその時の技術に関わる一章がありますが、そこには、あれは魔法なんかではなく精緻な理論に裏打ちされた当然の結果であったことが明快に示されています。

本書の中では二軸押出機のハード、ソフト両面に関わる広範な技術が豊富なデータと実例を挙げて詳細に述べられています。特筆すべきは、そのひとつひとつの事例について理論と実験の両面からの解析がなされており、更にモルフォロジーの観点からの議論もなされていることです。多くの図表や写真、参考文献が読者の理解を深めるに大変有効に使われているのもこの著書の特徴です。

二軸押出機の専門書はこれまでも多数発刊されていますが、本書ほど充実した内容の著書は稀有であり、長年にわたり押出機トップメーカーの技術者として現場の最前線で活躍し、また、学術的にも押出機研究のスペシャリストである著者の集大成とも言うべき名著です。押出に関わる技術者のみならず全てのエンジニアに役立つ一冊と確信します。

目次

[緒言]

第1章 樹脂流動に関する数値解析の基礎知識
1.基本的な数値解析の導入
1.1 せん断速度、せん断応力の測定と非ニュートン性
1.2 流動基礎式とその展開
1.3 スクリュ、シリンダによる扇形空間内の樹脂の流動
1.4 最悪分散部分評価方法と平均分散部分評価方法
1.5 フィラの破砕分散評価方法
1.6 次元解析表示
1.7 本書に出てくる材料の略記号の説明

第2章 『洗浄基準の決め方と残留許容値設定方法』
1.現存の混練作用機種の大分類と2軸押出機の位置付け
1.1 11機種、機器構成の技術相関と発達経緯
1.2 コニカル2軸押出機と平行2軸押出機
1.3 両雄の一方の小型連続混練機が使われなくなった
1.4 樹脂加工装置の使用目的2分野
1.5 同方向回転、異方向回転2軸押出機
1.6 2軸押出機の使用目的
2.2軸押出機に関する技術発達の経緯

第3章~第8章は紙面の都合上省略
本書籍には第8章まで詳細な解説があります。

本書の解説ポイント

第1章 樹脂流動に関する数値解析の基礎知識
本書の全体を通して関与する技術の基本となる樹脂の流動に関する計算式について解説します。

第2章 2軸押出機及び応用技術開発の歴史と現状
・2軸押出機の構成技術を詳説。各部品の役割が理解でき、各ユニットで生じる問題点と解決策が分かります。
・各種ミキシングエレメントの特性・混練・分散性能を解説。エレメント選定の指針となります。
・溶融・破砕分散・分配分散・堰止・昇圧ゾーン等、各ゾーンの目的・役割を解説。スクリュ設計の考え方が分かります。

第3章 2軸押出機分散現象の評価技術
分散品質予測のための押出機内における材料挙動解析について、各分散相の単位でその挙動を解析する絶対的解析手法を解説。分散にどのような作用を施すことが、良い分散に繋がるかを理論と実験の両面から迫ります。

第4章 2軸押出機分散現象の相対的評価技術(コンピュータ解析技術)
分散品質予測のための押出機内における材料挙動解析について、分散相が混ざった材料全体で解析する相対的解析手法について解説。分散の優劣を決める因子は何か?高精度な解析ができるようになった種々のコンピュータ解析の特徴とその有用性、解析に活用するための基礎データ採取実験の方法まで解説します。

第5章 材料から見た分散特性
ナノコンポジット、ポリマーアロイといった機能材料が二軸押出機でどのように作り出されるのかを解説。またこれらの材料が耐衝撃性を発現するメカニズム、「バウンドラバー説」、「バウンドポリマ現象」などを解説します。

第6章 2軸押出機の特殊性能技術
高純度な樹脂材料を得る脱気技術や、分散粒子径がほぼ同一にできる、スケールアップが容易に実現できる等のメリットがある伸長流動分散技術について、せん断流動分散との違い、その技術について理論と応用・実現技術を解説。また二軸押出機では困難とされてきた、ポリマナノコンポジット、ポリマナノアロイの製造技術も解説します。

第7章 2軸押出機の分散品質スケールアップ技術
スケールアップの基本的な考え方と、相似則を用いた従来のスケールアップの手法と実際(限界)を解説します。そして±1~2%の誤差範囲で分散品質を予測できる手法を概念だけでなく、実験例も交え詳説します。

第8章 2軸押出機応用技術と発生する諸問題
フィラ濃度が上げられない/サージング・ベントアップ・フィードネック現象/ホッパブリッジ/樹脂の変色/圧力計や樹脂温度計に起因する問題など、操業時の諸問題の原因と対応する工夫を解説します。

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