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[書籍] 改正GMP省令をふまえた 国内/海外ベンダー・サプライヤGMP監査(管理)手法と 事例考察(聞き取り・観察・着眼点)
医療機器ソフトウェア
ライフサイクルプロセス
医療機器ソフトウェアライフサイクルプロセス
実践ガイド:IEC 62304完全対応
~リスクマネジメント・品質マネジメント・ソフトウェアエンジニアリングの統合アプローチ~
医療機器ソフトウェアの国際的な規制要件に対応し、効率的な開発プロセスを実現するための包括的なガイド。
開発現場ですぐに活用できる実践的な手法と事例を網羅。
本書の概要
本書は、医療機器ソフトウェアの開発と保守に関する国際規格「IEC 62304」に完全対応した実践的ガイドです。医療機器ソフトウェアの安全性向上を目的とした開発および保守プロセスの構築方法を、豊富な実例とともに解説します。
IEC 62304は、日本だけでなく欧州・北米・中国などグローバルでの医療機器申請に必要不可欠な規格となっています。本書では、ソフトウェア安全クラス分類から各開発フェーズでの具体的な活動内容、文書化まで、現場で即活用できる方法を示しています。
本書のポイント
- IEC 62304規格の要求事項を実務レベルで詳細に解説
- 安全クラス分類に基づいた効率的な開発プロセスの構築方法
- リスクマネジメント(ISO 14971)との統合アプローチ
- 品質マネジメント(ISO 13485)との整合性確保の実践手法
- レガシーソフトウェアの取り扱いと移行戦略
- 医療機器プログラム(SaMD)開発への具体的な適用方法
- グローバル申請に必要な技術文書作成のポイント
- ソフトウェア開発プロセスの文書化と記録管理の効率化
発売日: 2021年10月26日
体裁: B5判 並製本 220頁(製本版)
B5 PDF 約220頁(ebook版)
【製本版】44,000円(税込)
【製本版+ebook版のセット】55,000円(税込)
ISBN: 978-4-86428-XXX-X
※ebook版は最大10アカウント/10端末まで閲覧可能
送料無料
※ご請求書は、ご購入時にご入力いただいたメールアドレスにPDFで送付いたします。
※ebook版は、アプリダウンロード不要でWEBブラウザ閲覧も可能です。
本書の特徴
医療機器ソフトウェア開発の現場で直面する課題を解決する実践的なアプローチ
安全クラス別の最適な開発プロセス
医療機器ソフトウェアの安全クラス(A/B/C)に応じた適切な開発・保守プロセスを詳細に解説。クラスごとに求められる作業内容と文書化要件を明確にし、過剰な作業を避けながらも規制要件を満たす効率的な開発方法を提案します。
実践的なライフサイクルプロセス
ソフトウェア計画、要求分析、アーキテクチャ設計、詳細設計、実装、統合、システムテスト、リリース、保守の各フェーズにおける具体的な活動内容と成果物を示します。実際の開発現場ですぐに活用できるテンプレートと事例付き。
リスクマネジメントとの統合
ISO 14971に基づくリスクマネジメントプロセスとIEC 62304のソフトウェア開発プロセスを効果的に統合する方法を解説。ソフトウェアハザード分析、リスク制御措置、トレーサビリティの確保など、安全性を高めるための具体的なアプローチを提示します。
技術文書作成と規制対応
日本、米国FDA、欧州MDRなど各国・地域の規制要件を満たす技術文書の作成方法を解説。特に審査で重視されるソフトウェア検証・妥当性確認の文書化と、ソフトウェアライフサイクルプロセスの証拠となる記録の効率的な管理方法を示します。
本書の構成
医療機器ソフトウェア開発の全プロセスを網羅する体系的な内容
IEC 62304の概要と医療機器ソフトウェア開発の基礎
医療機器ソフトウェアの規制要件と、IEC 62304の位置づけ、基本的な考え方について解説します。特に「リスクマネジメント」「品質マネジメント」「ソフトウェアエンジニアリング」という3つの大原則がどのように関連するかを明確にします。
主なトピック
- IEC 62304の歴史と最新動向(Amd.1含む)
- 各国・地域における規制要件とIEC 62304の関係
- ソフトウェア安全クラス(A/B/C)の分類方法と判断基準
- 医療機器ソフトウェア開発の特徴と課題
ソフトウェア開発計画とリスクマネジメント
医療機器ソフトウェア開発の計画立案から、リスクマネジメントプロセスとの統合まで解説します。特にソフトウェア安全クラスに応じた開発プロセスの選択と、開発計画書の具体的な作成方法を示します。
主なトピック
- ソフトウェア開発計画書(SDP)の作成方法と内容
- 開発標準、方法論、ツールの選択と妥当性確認
- ソフトウェアリスク分析と制御措置の計画
- ソフトウェア構成管理と問題解決プロセスの確立
ソフトウェア要求分析とアーキテクチャ設計
ソフトウェア要求事項の導出から、適切なアーキテクチャ設計までのプロセスを実践的に解説します。要求仕様書の作成方法やアーキテクチャ設計書の構成、内容について具体例を示します。
主なトピック
- ソフトウェア要求仕様書(SRS)の作成と検証方法
- ソフトウェアアーキテクチャ設計の手法と文書化
- SOUPの管理と安全性確保の方法
- 要求事項からアーキテクチャへのトレーサビリティ確保
詳細設計、実装、統合とテスト
ソフトウェアの詳細設計から実装、単体テスト、統合テストまでの各フェーズでの活動内容と、文書化のポイントを解説します。特にソフトウェアユニット間の依存関係の管理と、段階的な統合の進め方を示します。
主なトピック
- ソフトウェア詳細設計書の作成と検証方法
- コーディング規約とコードレビューの実施方法
- 単体テスト計画と実施の具体的アプローチ
- ソフトウェア統合テストの効率的な実施方法
システムテスト、リリースと保守
ソフトウェアシステムテストからリリース、市販後の保守管理までの活動内容を解説します。特にリリース判断の基準と、市販後に発生する問題への対応プロセスを詳細に示します。
主なトピック
- ソフトウェアシステムテスト計画と実施方法
- リリース判断基準とリリース承認の手続き
- 市販後の問題追跡と解決プロセス
- ソフトウェア変更管理と再検証の効率的アプローチ
実際の事例と審査対応のポイント
実際の医療機器ソフトウェア開発事例と、日米欧各国での審査対応のポイントを解説します。特に審査官からの質問への対応方法と、よくある指摘事項への対策を示します。
主なトピック
- 医療機器プログラム(SaMD)開発の具体的事例
- 組込みソフトウェア開発の実践例
- レガシーソフトウェアの対応アプローチ
- 日米欧の審査対応における重要ポイント
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