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[書籍] 狙いどおりの触覚・触感をつくる技術
狙いどおりの触覚・触感をつくる技術
総勢60名以上の豪華執筆陣が解説!人はなぜ「触れる」という行為から物事を判断できるのか?触り心地の良い製品開発や触覚センサ・デバイスの開発に役立つ技術情報を網羅した一冊。
書籍情報
触覚・触感のメカニズムを解明し、製品開発に活かすための知識を凝縮
発刊日 | 2017年11月28日 |
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体裁 | B5判上製本 653頁 |
価格(税込) | 82,500円 定価:本体75,000円+税7,500円 |
発行 | サイエンス&テクノロジー株式会社 |
送料 | 送料無料 |
ポイント還元 | 会員の方にはポイントを差し上げます。ポイントは、セミナーや書籍等のご購入時にご利用いただけます。 |
本書の特徴
視覚情報からその危険性が高いと判断し、「触らない」という行動を選択することが可能です。そして、生卵のように強い力を加えると壊れる恐れがあるものは、無意識のうちに物体へ加える力を制御していることでしょう。
人はなぜ「触れる」という行為から、物事を判断できるのでしょうか。また、なぜ視覚などの他の感覚から「触覚」を予測できるのでしょうか。
本書では、これらのメカニズムをご解説いただくとともに、「触り心地の良い製品」、「触覚をとらえるセンサ」や「高臨場感を与える触覚デバイス」を開発するためにお役立て頂けるような技術情報を掲載いたしました。
具体的な内容
- 化学材料、製品開発のための「触り心地と物理的パラメータの解明」
- 人の皮膚感覚を再現し、触覚情報取得や更なる臨場感付与のための「触覚センサ・デバイス開発」
- 高い再現性、科学的妥当性を目的とした「触覚の定量化・評価法の確立」
内容紹介
触覚・触感に関する様々な研究成果と応用技術を総合的に解説
◆ なぜ人は触覚情報を知覚できるか?メカニズム解明に向けて
受容器(感覚器)、神経回路、触知覚の内的特性、触錯覚、クロスモーダル効果について詳細に解説します。
◆ 好触感を形成する材料特性と触感の関係
プラスチック・ゴム、化粧品、紙製品、テキスタイル、塗料、加飾技術など、多様な素材と触感の関係性を探ります。
◆ 触覚センサ・触覚ディスプレイとその製品開発事例
触覚センサの原理、ロボティクス分野への応用等をふまえた技術要件、医療機器応用等での開発事例を紹介します。また、多種多様な触覚提示技術と福祉機器、エンターテインメント分野などの製品開発事例や、強い特許をもつ米イマージョン社の出願動向とライセンス契約状況についても解説します。
◆ 科学的妥当性・高い再現性をもつ触感の定量化・数値化法
オノマトペ、対象者の世代による触知覚の差異、官能検査と機器測定ノウハウについて詳しく解説します。
目次
触覚・触感に関する最新の知見を体系的に網羅
第1章 触覚:このあやふやな世界
- 触覚の複雑さとあいまいさ
- 触覚のサイエンス
- 触覚のセンシングとディスプレイ
- 触覚研究は世の中に何をもたらすのか?
第2章 ヒトが触感をとらえるメカニズム
- 第1節 受容器が捉える触感
- 第2節 皮膚感覚を形成する神経回路とそのメカニズム
- 第3節 諸個人が持つ触知覚の内的特性
- 第4節 触覚の錯覚
- 第5節 多感覚情報を圧縮するクロスモーダル知覚とその活用
- 第6節 眼で触り手で見る表面質感
- 第7節 触覚刺激の違いによる触覚記憶の特性
- 第8節 誰も知らない好触感をつくる
第3章 狙いどおりの触感をつくるための「触感と材料特性の関係」
- 第1節 触れてみたくなるテクスチャの理解と設計
- 第2節 レオロジー測定による化粧品の摩擦力と物理特性の評価
- 第3節 グリップ用ゴム材料の握り心地の客観評価と粘着特性の測定
- 第4節 樹脂表面テクスチャにおける粗さ感評価と決定要因
- 第5節 精密切削加工を利用したプラスチック成形品の触感制御とその評価
- 第6節 “人を科学した”高触感内装材の開発
- 第7節 発泡ビーズの特性がクッションの触感に与える影響
- 第8節 ティシューペーパーの紙質・摩擦特性と肌触り感の相関
- 第9節 新規高級印刷紙の開発と官能評価・接触センサの活用
- 第10節 布の視覚的触感評価における体験的知識の影響と力学的特性の関係性
- 第11節 布の接触冷温感の客観的評価
- 第12節 静電植毛におけるパイル太さや長さで変化する風合い
- 第13節 心地よい手触り・肌感覚をもたらす添加剤技術
第4章 狙いどおりの触覚・触感をつくるための「触覚センサ・デバイスの原理と開発事例」
- 第1節 触覚センサの検出機能と動作原理
- 第2節 触覚ディスプレイにおける触覚提示原理
- 第3節 触感をとらえるセンサ,触感をもたらすデバイス開発事例
- 第4節 触覚・触感インタフェースにおける特許・ライセンス動向
第5章 狙いどおりかを確かめるための「触覚の定量化・数値化技術」
- 第1節 多様な触感を微細に表現するオノマトペによる質感評価システムと個人差把握への応用
- 第2節 専門家と幼児の触感覚における感性評価の差異
- 第3節 高齢者および若年者の手の平性状が接触感判断に及ぼす影響
- 第4節 熟練者の感覚技能を継承する風合いの客観評価
- 第5節 官能検査法の特徴比較と実施時における留意点
- 第6節 機械受容器の発火状態の定量化と触感の推定
- 第7節 幾何学的指紋パターンを施した触覚接触子による肌触り・質感の数値化と波形分析
- 第8節 使用感の官能評価に近いデータを機器測定で得るための工夫
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