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[書籍] 超親水・親油性表面の技術
超親水・親油性表面の技術
材料・処理プロセス開発の多様な事例を掲載した実用的表面処理技術の決定版
効果の持続性、簡易プロセス、基材との密着性など
実用的な表面処理プロセスの最前線を解説
本書の概要
基材表面の濡れ性を高める超親水・親油化処理は、防汚、防曇、反射防止、接着・密着性の向上、耐指紋性、油水分離、低摩擦・潤滑性向上など、幅広い分野においてニーズのある技術の一つであり、様々な用途で実用展開がなされています。
一方で、超親水・親油化処理の方法として、その効果の持続性や、適用可能基材の制限、処理プロセスの煩雑さ等、より実用的な表面処理プロセスの実現が求められています。
本書では、こうした課題の克服に向けて検討が進められている新しい表面処理技術の最前線を解説いたします。化学的なアプローチとその材料、物理的なアプローチの両面から技術動向を把握頂けるように様々なフィールドで活躍する専門家の皆様にご執筆頂きました。
超親水・親油性に基づく機能表面を得るための材料・プロセス開発に取り組む技術者の方、自社製品の表面処理方法を探索されている技術者の方まで、ぜひお役立て頂きたい一冊です。
書籍情報
発刊日 | 2018年3月29日 |
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体裁 | B5判並製本 264頁 |
価格(税込) | 55,000円 定価:本体50,000円+税5,000円 |
ポイント還元 | 誠に勝手ながら2020年4月1日より、会員割引は廃止とさせて頂きます。当社では会員割引に代わり、会員の方にはポイントを差し上げます。ポイントは、セミナーや書籍等のご購入時にご利用いただけます。会員でない方はこちらから会員登録ができます。 |
発行 | サイエンス&テクノロジー株式会社 |
送料 | 無料 |
本書で紹介する技術の特徴
- 簡易・簡便な処理プロセス
- 効果の持続性・寿命が長い
- 基材との密着性が高い
- 自己修復性や高耐久性を有する
- 耐薬品性や経時安定性に優れる
- 処理効果の発現が早い
- 様々な形状の基材へ適用が可能
さらに、超親水性表面の応用展開例、”超”親・撥液に対応する新しい濡れ性評価技術も解説します。
執筆者一覧
目次
- 第1章 基礎理論と概論
- 1. 固体表面における液滴の濡れを説明する理論
- 1.1 Young の式
- 1.2 Wenzel の式
- 2. 超親水表面の作製手法概論
- 3. 超親油表面の作製手法概論
- 4. 超親水・超親油表面/処理の産業応用
- 1. 固体表面における液滴の濡れを説明する理論
- 第2章 化学的アプローチによる超親水・親油性表面処理技術
- 第1節 ポリマーブラシによる超親水・超親油表面
- 1. ポリマーブラシの代表的な作製手法
- 1.1 ポリマーブラシの代表的な表面特性
- 2. ポリマーブラシの簡易/大面積作製手法の開発と応用
- 第2節 ポリマーブラシの新展開:動的ポリマーブラシの創製と物性
- 第3節 自己修復機能を有する透明防曇皮膜の開発
- 第4節 シリカ系超親水性コーティング剤の開発
- 第5節 両性両親媒性高分子の吸着による簡便な親水性表面処理
- 第6節 両性イオンポリマー表面偏析に基づく超親水コーティング剤の開発
- 第7節 熱・UV硬化型超親水性4級アンモニウム塩アクリルポリマー添加剤の開発
- 第8節 二酸化チタン(TiO2)光触媒による高速・長期間の親水性維持技術
- 第9節 フッ素系アイオノマーと光触媒を組み合わせた機能性コーティング剤
- 第10節 ゾル-ゲル法と温水処理法による超親水性膜の形成
- 第1節 ポリマーブラシによる超親水・超親油表面
- 第3章 物理的・複合的アプローチによる超親水・親油性表面処理技術
- 第11節 アノード酸化アルミナナノファイバーによる超親水化技術
- 第12節 階層性ナノ多孔層ガラスが示す長寿命超親水性・光反射防止性
- 第13節 アンモニア・水プラズマによる疎水性樹脂表面の超親水化
- 第14節 大気圧プラズマグラフト重合による疎水性樹脂表面の親水化
- 第15節 電子線グラフト重合による高分子の親水化技術
- 第16節 フッ素ガス表面処理による長期効果持続型親水化処理技術
- 第17節 親水・親油・両性電荷表面膜技術とその防汚および光学応用
- 第4章 特殊用途向け親油・親水技術の開発事例
- 第1節 親油性・撥油性の制御が可能な感光性親撥材の開発
- 第2節 3D形状・貫通穴形状への処理が可能なナノ凹凸表面加工技術
- 第3節 短パルスレーザ照射によるアルミニウム合金の超親水・親油化
- 第5章 応用展開と評価技術
- 第1節 光誘起超親水性酸化チタン表面を用いた流体制御技術
- 第2節 真空紫外光照射と極薄架橋形成による低温大気圧混載接合技術
- 第3節 親水・吸水性塗膜を用いた蒸発冷却ルーバーの開発
- 第4節 親水性表面を活用した住宅材料の防汚技術
- 第5節 微小水滴を用いた表面濡れ性の非接触評価システムの開発