LTspiceで学ぶ電子部品の基本特性と SPICEの使いこなし
LTspiceで学ぶ電子部品の基本特性と
SPICEの使いこなし
講座受講後の実務応用に配慮した約200ページのテキスト・約30個のLTspice回路ファイルを使用
2025年9月4日(木)
10:00~17:00
会場受講・Live配信
電子回路設計, シミュレーション, 技術セミナー
セミナー概要
設計や評価などの実務に必要な定量的な理解を深めるため、L、C、MOSFETの基本特性について数式を使用して定量的に解説します。数式の理解が不十分であっても感覚的な理解が得られるようにSPICEを使ったtransient解析、AC解析、FFT解析をあわせて行う構成です。
L、Cの周波数特性、CMOSICのチャンネル長、幅、しきい値、温度依存性などをSPICE解析しながら理解することができます。SPICE解析を行う上で必要となる電圧源・電流源の使い方、MOSFETのコンパクト、ビヘイビア、S-parameter、IBISモデルについて詳細を解説します。
SPICEモデルのライブラリ化、measure(データ読み取り・演算コマンド)やraw fileの活用方法を実際のシミュレーション結果を使用して手順を追って説明します。
講座受講後の講師への質問は期間・内容とも制限を設けずに受け付けます。
講師プロフィール
青木 正 氏
TEQ Consulting 代表
経歴:
- 半導体メーカー(8年)- 光半導体の信頼性技術、CMOSICの回路設計
- 光学・OA機器メーカー(34年)- 購入半導体の品質保証システムの構築(10年)、信頼性評価、故障解析、製造工程評価、事業部開発支援
- ディスプレイモジュール開発設計(14年)- シミュレーションモデル開発、ドライバIC開発、電気系開発設計
- 特殊エリアセンサーの開発、エリアセンサーの製品技術、品質保証(5年)
- 社内電気系研修コンテンツ開発・講師(5年)- SPICEシミュレーション、電磁気学、信頼性設計、熱設計、計測技術、ESD対策
- コンサルタント事務所設立(4年)- 電気系設計開発社向けセミナー(EMC設計、SiPi設計、熱設計、信頼性設計など)、コンサルティング(シミュレーションモデル開発、SiPi設計、EMC設計、信頼性設計)、技術人材開発に関するコンサルティング
学習内容
部品の基本特性とSPICEモデル化
インダクタンス、キャパシタンス、MOSFET、CMOSICの基本特性の定量的理解とSPICEモデル化について学びます。
SPICE解析手法
SPICE(LTspice)のtransient解析、ac解析、FFT解析の実践的な使い方を習得します。
LTspiceの基本操作
LTspiceの操作方法、モデルライブラリ化などの基本的な使いこなしをマスターします。
各種モデルの理解
SPICEで使用されるコンパクトモデル、ビヘイビアモデル、S-parameterモデル、IBISモデルの概要と得失を理解します。
こんな方におすすめ
LTspiceを実用的に使いたい方
LTspiceの実用的な使い方をマスターしたい方に最適です。
電子部品の基本特性を学びたい方
インダクタ、キャパシタ、MOSFET、CMOSICの基本特性を定量的に学びたい方におすすめです。
注意事項:LTspiceの使用経験がない方は配布するテキストを参考にして、LTspiceのインストール~起動確認を行ってから受講ください。
詳細プログラム
1. セミナー概要
講座の狙い、到達目標、講座内容
2. SPICEについて
SPICE概要、SPICEの解析領域、SPICEのできること・できないこと、LTspiceを業務で使用する場合の注意点
3. LTspiceの入手とインストール
インストーラ入手とインストール、サンプル回路・ライブラリファイル構成、関連情報の入手
4. LTspiceを動かしてみよう
注意点など、ショートカットキー、基本設定、解析回路の作成、transient解析1・2、ac解析、グラフスケールの合わせ方
5. インダクタ
インダクタンスの理論式、ソレノイドインダクタの理論式、表面実装インダクタの構造・等価回路と周波数特性、配線に寄生するインダクタンスの理論式、リターン層と寄生インダクタンス、シミュレーションでの注意点
6. キャパシタ
平行平板キャパシタの理論式、セラミックキャパシタの構造・等価回路と周波数特性、容量のDCバイアス依存性とDynamic Capacitor Model
7. MOSFET、CMOS IC
MOSFETの構造と理論式、CMOS Inverter等価回路と構造、CMOS Inverter静特性と過渡特性、Buffer Inverter Un buffer Inverterの違い、プロセスコーナモデルと消費電流・動作スピード、ESD破壊
8. 電圧源・電流源の便利な使いかた
電圧制御電圧源、電圧制御電流源
9. SPICEにおけるモデルの違い
compact model と behavior model、S-parameter model、IBIS model、IBIS modelの限界と新しいmodel
10. モデルのライブラリ化
モデルのLTspiceへの導入方法、ライブラリ関連ファイルに関する知識、.libと.symのあるモデルのLTspiceへの導入方法、.modだけのモデルのLTspiceへの導入方法
11. その他の機能
.measure(グラフ読み取り・演算コマンド)、rawファイルを使った.measure処理による計算、シミュレーション結果のexport
appendix
1. オシロスコープによる波形測定(帯域、補正回路、信号源インピーダンスと測定負荷、寄生インダクタンス・キャパシタンスの影響)
2. LC共振
3. S-parameter 追加説明
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