ハイエントロピー合金の基礎と力学特性および応用展開
開催日: 2025年8月8日(金)
時間: 13:00~16:30
ハイエントロピー合金の基礎と力学特性および応用展開
~通常の合金との違い、構造と力学特性の関係、構造材料や耐熱材料等への応用など~
開催日
2025年8月8日(金)
時間
13:00~16:30
受講料
49,500円(税込)
配信方法
Zoomライブ配信
セミナー概要
次世代金属材料の最前線
5種類以上の金属を高濃度で混合したハイエントロピー合金は、従来の合金では見られない優れた物性と新たな機能を持つ革新的な材料です。本セミナーでは、基礎概念から最新の応用展開まで、この注目の材料について詳しく解説します。
従来合金との根本的な違い
ハイエントロピー合金は、特定の主成分に添加元素を加える従来の合金設計とは全く異なります。5種類以上の元素を等原子比に近い組成で混合することで、エントロピーを最大化し、単純な結晶構造を維持しながら従来材料を超越する特性を実現します。
4つのコア効果
- 高エントロピー効果: 固溶体相の安定化
- 格子歪み効果: 強度向上への寄与
- 遅拡散効果: 高温での組織安定性
- カクテル効果: 多様な特性の発現
実用化への展開
研究開発の初期段階では単相固溶体のみが注目されていましたが、現在では対象が大きく広がっています。単相固溶体にこだわらない研究開発や、セラミックス・酸化物への概念拡張も進んでいます。
期待される用途
- 超高温用途: 航空機エンジン、発電プラント
- 構造材料: 高強度・高延性材料
- 機能材料: 触媒、磁性材料
- 生体材料: 医療用インプラント
講座内容
- ハイエントロピー合金の定義と分類構成元素の数と組成による定義、エントロピーによる定義、成分数の「5」や「1.5R」の意味、各種分類方法について詳しく解説します。
- エントロピーを増大させる意味ナノ双晶による高強度・高延性の達成、4つのコア効果、鋳造合金におけるエントロピー増大による強度増加メカニズムを学びます。
- 元素の多様性と不均一性従来材料にない特殊効果の発現機構と、その工学的応用について詳細に説明します。
- 鋳造合金としての研究・開発主要な作製ルートである鋳造法に注目し、ハイエントロピースチール、ハイエントロピー鋳鉄、ハイエントロピー黄銅の開発事例を紹介します。
- 用途別ハイエントロピー合金生体用、軽量、共晶ハイエントロピー合金の特徴と応用可能性について解説します。
- 実用化に向けた研究開発事例最新の研究動向と実用化への取り組み、今後の展望について詳しく説明します。
受講対象者
こんな方におすすめ
ハイエントロピー合金を全く知らない方でも対応できる内容です
技術者・研究者
- 金属材料・材料科学分野の研究者
- 新材料開発に携わる技術者
- 構造材料・機能材料の開発者
- 航空宇宙・自動車分野のエンジニア
管理職・企画職
- 材料開発戦略の立案者
- 新技術導入の検討者
- 研究開発マネージャー
- 技術営業・マーケティング担当者
講師情報
世界最先端の研究者による講演
ハイエントロピー合金研究の第一人者から直接学ぶ貴重な機会です
本セミナーは、金属材料学・材料科学分野の専門家による講演です。講師は大学院工学研究科の教授として、ハイエントロピー合金の基礎研究から実用化研究まで幅広く手がけており、この分野における豊富な知識と経験を有しています。
特に、鋳造法によるハイエントロピー合金の作製、構造と力学特性の関係解明、実用化に向けた研究開発において数多くの成果を上げており、最新の研究動向を踏まえた実践的な内容をお話しいただきます。
お申し込み
受講料
49,500円
(税込)
E-Mail案内登録価格: 46,970円
2名同時申込み
24,750円
(1名あたり)
E-Mail案内登録必須
配布資料
PDFデータ
印刷可・編集不可
開催2日前よりダウンロード可能
アーカイブ配信
視聴期間:7日間
8/18~8/24予定
終了翌営業日から視聴可能
セミナー情報
タイトル: ハイエントロピー合金の基礎と力学特性および応用展開
開催日: 2025年8月8日(金)
カテゴリ: 材料科学, 金属材料学, 先端材料