高周波対応FPC材料とFPC形成技術開発
高周波対応FPC材料とFPC形成技術開発
~材料への要求と低誘電特性とFPC基材としての基本特性の両立~
2025年7月30日(水) 10:30~16:30
カテゴリ: 高周波技術, FPC, 材料技術, 液晶ポリマー, 多層基板
セミナー概要
本講演では、最初にLCP基材の形成方法と、これを用いた高周波対応FPCの形成技術について説明いたします。現在高周波基板材料として使われているLCPやMPIは、近い将来に誘電特性の要求を満たせなくなります。このため、材料の多孔化やフッ素樹脂等のよりLow-Dk・Low-Dfの材料を用いた高周波対応FPC材料の採用が模索されていますが、これらの材料は電気特性的には優秀であっても、FPC基板としての基本的な適性を有していない場合が多く、実用的なFPCの形成が困難です。
本講演では、低誘電特性とFPC基材としての基本特性を両立させるための考え方と、それに基づいて開発した破砕型LCP微細繊維を用いたフィルムの実例をご紹介いたします。実用的なFPCの形成を実現するための材料技術とその最新動向について詳しく解説いたします。
プログラム詳細
1. 講師紹介
1-1 経歴
1-2 開発実績
1-2 開発実績
2. FPCの基本
2-1 FPCとは
2-2 一般的なFPCの構成材料
2-3 一般的なFPCの層構造
2-4 FPC基材の要求特性
2-2 一般的なFPCの構成材料
2-3 一般的なFPCの層構造
2-4 FPC基材の要求特性
3. LCP-FPC
3-1 LCP(液晶ポリマー)とは?
3-2 LCPの特徴
3-3 LCPの主な用途
3-4 LCPフィルム/FPC開発の歴史
3-5 LCP-多層FPCの積層構造
3-6 LCP-FPCの高周波特性
3-2 LCPの特徴
3-3 LCPの主な用途
3-4 LCPフィルム/FPC開発の歴史
3-5 LCP-多層FPCの積層構造
3-6 LCP-FPCの高周波特性
4. LCPフィルム/FCCL
4-1 LCPフィルムの製法
4-2 LCP-FCCLの製造装置
4-3 既存LCP基材の課題
4-2 LCP-FCCLの製造装置
4-3 既存LCP基材の課題
5. なぜベースフィルムにポリイミドとLCPが使われる?
5-1 CTE制御の重要性
5-2 ポリイミドフィルムはなぜ金属並みの低CTEを実現できるか
5-3 金属並みの低CTEを示すフィルムを形成する条件
5-2 ポリイミドフィルムはなぜ金属並みの低CTEを実現できるか
5-3 金属並みの低CTEを示すフィルムを形成する条件
6. LCP多層FPC形成の要素技術
6-1 表面処理
6-2 電極埋め込み
6-3 加水分解対策
6-4 多層化プレスの方法(プレスプロファイルと副資材)
6-2 電極埋め込み
6-3 加水分解対策
6-4 多層化プレスの方法(プレスプロファイルと副資材)
7. オールLCP多層基板
7-1 LCP高多層基板に発生する問題点
8. さらなる低誘電材料とFPCの開発
8-1 背景
8-2 現状
8-3 LCP低誘電化の限界
8-4 さらなる低誘電化基材の方向性
8-5 複合化する材料の候補
8-6 複合化方法案
8-7 破砕型LCP微細繊維
8-8 破砕型LCP微細繊維を用いたフィルム
8-9 ウエブ形成方法
8-10 低誘電材料とのハイブリッド化
8-11 LCP多孔体
8-12 リジッド基板
8-13 基板の多孔化
8-14 破砕型LCP微細繊維のその他の使い方
8-2 現状
8-3 LCP低誘電化の限界
8-4 さらなる低誘電化基材の方向性
8-5 複合化する材料の候補
8-6 複合化方法案
8-7 破砕型LCP微細繊維
8-8 破砕型LCP微細繊維を用いたフィルム
8-9 ウエブ形成方法
8-10 低誘電材料とのハイブリッド化
8-11 LCP多孔体
8-12 リジッド基板
8-13 基板の多孔化
8-14 破砕型LCP微細繊維のその他の使い方
まとめ・質疑応答
総括および参加者からの質疑応答
講師紹介
佐藤 隆史 氏
※元ジャパンゴアテックス(株)現日本ゴア(同)、元(株)村田製作所
高周波対応FPC材料および製造技術分野において豊富な実務経験を持つ専門講師。特にLCP材料を用いた高周波基板の開発において数多くの実績を有し、材料の低誘電化技術や破砕型LCP微細繊維の開発に携わった経験を持つ。実用的なFPC形成技術の最前線で活躍してきた知見を基に、理論と実践の両面から詳しく解説いたします。
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受講料(税込): 55,000円