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マイクロ・ナノプラスチックの体内侵入に脅かされる人類とその活路─ 生体内分解吸収性ポリ乳酸技術の最前線

マイクロ・ナノプラスチックの体内侵入に脅かされる人類とその活路

─ 生体内分解吸収性ポリ乳酸技術の最前線 ─

📅 開催日:8月6日 | 🎥 Live配信(アーカイブ配信付)


セミナー概要

⚠️ 緊急事態:人類は既に毎日マイクロプラスチックを摂取している

知らぬ間に経口摂取、人類のマイクロプラスチックの誤飲・誤食は避けられない──人体への影響の報告も次々と──

マイクロ・ナノプラスチックのヒトの体内への侵入と健康リスクへの懸念が高まる今、生体内で安全な物質に分解・吸収される生体内分解吸収性(bioabsorbable)プラスチックに焦点を当て、人類の活路としての可能性を探ります。

オーストリアのウイーン医科大などのチームは、8か国8人の便すべてから便10g当たり平均20個のマイクロプラスチックを検出しました。その後、スペインなどの研究グループはティバッグでお茶を淹れた時に大量のマイクロプラスチックが流出し、それらが大腸粘膜の上皮細胞に取り込まれることによるDNAの損傷や遺伝毒性、発がん性などに警告を発しています。

自然界の食物連鎖の頂点に位置する人類は、これらマイクロプラスチックの誤飲・誤食は避けられない中で、人類がその存亡をかけて残された唯一の活路として、仮に間違って経口摂取されても生体内で安全な物質に分解・吸収される生体内分解吸収性プラスチック材料以外にはありません。

本講では、マイクロプラスチックの体内侵入の実態から、生体内分解吸収性高分子の基礎や医用材料への応用展開、そして、活路となり得るポリ乳酸については、その特性から最新の技術・製品開発動向までを詳しく解説します。

講師紹介

望月

望月 政嗣 氏

元京都工芸繊維大学特任教授、工学博士、高分子学会フェロー
【専門】高分子材料科学、特にバイオプラスチックや生分解性高分子、高分子の高性能・高機能化材料設計と成形加工技術、繊維・不織布の構造と物性

【経歴・実績】

1968年 京都大学工学部高分子化学科卒。京都大学工学部助手を経て1969年 ユニチカ㈱入社、中央研究所から大阪本社技術開発企画室を経て2003年 理事、テラマック事業開発部長。この間山形大学と京都工芸繊維大学客員教授、京都工芸繊維大学バイオベースマテリアル研究センター特任教授兼務。

2007年 ユニチカ㈱定年退職後、京都工芸繊維大学繊維科学センター特任教授(常勤)として5年間勤務。この間、日本バイオプラスチック協会(JBPA)識別表示委員会委員長、(社)繊維学会理事関西支部長等を歴任。繊維学会功績賞、日経BP技術賞、その他を受賞。

【著書】

「生分解性プラスチック入門―生分解性プラスチックの基礎から最新技術・製品動向まで―」(CMCリサーチ)、「生分解性プラスチックの素材・技術開発―海洋プラスチック汚染問題を見据えて―」(NTS)、「バイオプラスチックの素材・技術最前線」(シーエムシー出版)、「生分解性ポリマーのはなし」(日刊工業新聞社)、その他多数

セミナープログラム

1. ヒトの体内に”侵入”するマイクロ・ナノプラスチック

1.1 マイクロ・ナノプラスチックの生成要因とその経口摂取ルート
  • マイクロプラスチックの発生源(海洋、道路、農耕地)と発生・蓄積量
  • 経口摂取ルート① 食物連鎖…自然界で分解、拡散したマイクロ・ナノプラを動物や魚介類が摂取、そしてこれらを食物連鎖の頂点に位置する人間が摂取
  • 経口摂取ルート② 直接摂取…食品容器・包装材の成形加工や流通過程で生成・付着したマイクロ・ナノプラを直接摂取(例:ティバッグ)
1.2 マイクロ・ナノプラスチックの生体内吸収性に関する研究
  • オーストリア/ウイーン医科大学、その他の研究結果
  • 小腸組織の構造と機能(絨毛、パイエル版とM細胞、タイトジャンクション)
  • マイクロ・ナノプラスチックの粒子径と生体内吸収性実験(動物実験、腸管培養モデル)

2. 生体内分解吸収性高分子の基礎と医用材料への応用展開

  • 基本的要件…生体内での加水分解特性と分解産物の安全性並びに代謝特性
  • 生分解性とはどこが異なるのか?(生分解性 vs 生体内分解吸収性)
  • 各種生分解性プラスチックの生体内分解吸収特性
  • ポリグリコール酸(PGA):縫合糸、心臓・血管外科における欠損部や脆弱部の補強・止血用織物
  • ポリ乳酸(PLA):骨接合材(骨折固定用スクリュー、ロッド、ミニプレート)、靭帯再建用不織布
  • 生体内分解挙動に及ぼす一次構造と高次構造(結晶化度、分子量)の影響

3. 生分解性/生体内分解吸収性ポリ乳酸の基本特性と最新技術・製品開発動向

3.1 天然有機酸としての乳酸
  • 光学異性体…L-乳酸とD-乳酸
  • 安全性、食品衛生性、抗菌・防カビ性
  • 生体内での乳酸の生成と代謝経路…解糖系、腸内善玉菌としての乳酸菌
3.2 合成高分子としてのポリ乳酸
  • 生分解性バイオマスプラ(JBPA識別表示制度)…持続可能で環境負荷低減
  • 可食(コーン)から非可食バイオマス原料(木材パルプ)への転換…王子HD
  • L-乳酸/D-乳酸のランダム共重合体…各種用途別銘柄と最適共重合比
  • 生分解機構…2段階2様式の特異的な生分解機構(非酵素分解/加水分解型)
  • 既存石油系汎用プラスチックと同等以上の高性能・高機能性
  • 成形加工性…繊維・不織布・モノフィラメント、フィルム・シート、真空成形、射出成形、発泡成形
  • リサイクル…マテリアルやケミカルリサイクルに加え、バイオリサイクル
3.3 ポリ乳酸の様々な使用環境下における応用展開
  • 生体内…生体内分解吸収性医用材料(タイプS又はM)
  • 自然環境下(土壌、海水)…農林・園芸・土木・水産資材(タイプM)
  • 室温下・短期使用…使い捨て容器・包装資材、生活・衛生・雑貨(タイプM)
  • 室温下・長期使用…リターナブル食器、電気・電子機器筐体・部品、産業資材、自動車内装材(タイプL)
  • 高温高湿下・長期使用(自動食器洗い機)…リターナブル食器(タイプL)

質疑応答

講義内容に関する質疑応答時間を設けております。

このセミナーで得られる知識

🔬 実態理解

自然界におけるマイクロ・ナノプラスチックの発生要因と実態

🧬 基礎技術

生体内分解吸収性ポリ乳酸の基礎と医用材料への応用・実績

📈 最新動向

生分解性/生体内分解吸収性ポリ乳酸の基本特性と技術・製品開発動向

お申し込み

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セミナー詳細

受講形式:Live配信(アーカイブ配信付)のみ

開催日:8月6日

注意事項:講義中の録音・撮影はご遠慮ください

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