<電子機器・光学用> 粘着シートの基礎と設計・開発技術、評価法、活用法
~メーカー・ユーザーの双方の視点で、設計・開発・活用に向けた理解を深める~
粘着シートの基礎と設計・開発技術、評価法、活用法
【電子機器・光学用】
2025年9月19日(金)13:00~16:30
講師プロフィール
セミナー講師
神上コーポレーション株式会社 代表取締役CEO
合同会社Gallop CTO兼務
専門:機構設計、材料/構造アナリスト
経歴
- 2002年~2014年 富士通株式会社
モバイルフォン事業部 機種開発チーム、CAE共通チーム、組立(VPS)共通チーム - 2014年~2018年 共同技研化学株式会社
技術開発次長、品質管理次長、ラジカルプロダクト部(技術営業)次長 - 2018年~ 神上コーポレーション株式会社 代表取締役CEO
- 2022年~ 合同会社Gallop CTO兼務
セミナー趣旨
化学と構造設計の融合技術を重視した粘着技術の理解
本講座では、「粘着技術」の肝となる部分に焦点を当て、化学と構造設計の融合技術を重視します。メーカー側とユーザー側の両視点から見た評価方法とその意図について深く掘り下げて解説します。
メーカー視点とユーザー視点の両面からのアプローチ
◎メーカー視点:メーカーが求める仕様、粘着力・耐久性・環境適応性等のパラメータの具体的な評価基準と試験方法、材料の選定など。
◎ユーザー視点:実際の使用状況における性能や満足度、ユーザーのフィードバックをもとにした改良点など。
さらに、いくつかの粘着シートメーカーの得意技術と製品の特長についても解説します。粘着シートの設計・開発・活用に向けて、ぜひご活用ください。
セミナー講演内容
詳細プログラム
- 1.粘着シートの基礎
- 1.1 基本構成
- 1.1.1 両面テープ(ダブルセパ、シングルセパ)
- 1.1.2 片面テープの構成要素(粘着剤、基材、セパレーター)
- 1.2 粘着メカニズム
- 1.2.1 粘着強度の考え方(分子間力、アンカリング効果)
- 1.2.2 粘着の形態、種類、特徴(有機溶剤系、エマルジョン系、固形系、ホットメルト系、モノマーバーシロップ系)
- 1.2.3 接着剤との違い、強度検討要素
- 1.3 基本加工やサプライチェーン基礎
- 1.3.1 基本加工の種類
- 1.3.2 サプライチェーンの基礎
- 1.1 基本構成
- 2.粘着シートの構成・種類・特徴
- 2.1 ベース/基材: テープの特性を大きく決める中心層(材料、厚み、性能)
- 2.2 粘着層:材料選択によってテープの「顔」が変わる(ゴム材料、アクリル材料、シリコーン材料、ウレタン材料 他)
- 2.3 層構成:テープ開発においてコストと品質を大きく左右する要素
- 2.4 防水テープの選定例
- 3.粘着シートの評価方法(メーカー視点)
- 3.1 JIS Z0237(2009) 粘着テープ・粘着シート試験方法
- 3.2 主な試験方法
- 3.2.1 粘着力/ピール試験
- 3.2.2 剪断力
- 3.2.3 タック試験
- 3.2.4 伸び/引張試験
- 3.2.5 定荷重保持力
- 3.2.6 その他
- 4.粘着シート活用方法と選定時の留意点(ユーザー視点)
- 4.1 メーカー評価との視点の違い
- 4.2 求められる評価(粘着力、光学スペクトル、段差追従/曲面追従、防水性、リペア性、その他(高温、低温、温度サイクル、長期、ウェザー試験))
- 5.メーカー紹介とその得意技術
- 5.1 河村産業株式会社(塗工、プラズマ表面処理、スリット加工、真空熱プレス加工、フィルムシート加工 他)
- 5.2 DIC株式会社(事業領域、研究開発の強み、防水テープの共同開発、易解体ソリューション、各種両面/片面テープ)
- 5.3 共同技研化学株式会社(防水テープの共同開発、無溶剤高透明メークリンゲル)
- 5.4 ソマール株式会社(再剥離テープ、耐熱UV剥離型粘着フィルム、耐熱再剥離粘着フィルム、ダイシングテープ、工程内部材)
- 6.まとめ
- 質疑応答
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