TIM(Thermal Interface Material)活用のための 基礎知識と実際の使用例
~皮膚/生体貼付型・衣服型など未来のウェアラブルセンサに向けて~
📝本講演の概要
輻射、対流、熱伝導を組み合わせたかつての放熱設計から、現在では面実装部品の増加による電力密度の上昇、筐体の小型化などにより、熱伝導主体の冷却へシフトしつつある。そのような状況下で、円滑な熱移動のための材料が広く注目を集めており、TIM (Thermal Interface Material)は界面における熱移動の中心となる放熱材料である。TIMの中でも最も広く使われているのが熱伝導シートであり、バインダー樹脂にフィラーと呼ばれる熱伝導性粒子を混ぜた比較的単純な構成であるためか、価格と熱伝導率から簡単に選定してしまうケースが多く見受けられる。しかし最適なTIMを選定するためには、その他の色々な特性も考慮して総合的に判断する必要がある。
今回の講座では、最適な熱伝導シートを選定するために必要となる、TIMの特性を学んでもらうことを目的とする。また、市場では電力密度の上昇に対応した高性能TIMが数多く開発されており、それらの使用方法もご紹介したい。講座の最後には、携帯端末、データセンター、PC、車載機器などにおける実際の使用例をご紹介する。併せて現在入手可能なTIMの市場動向を詳細に分析することで、TIMユーザーだけでなく、TIMを開発する材料メーカーの技術者向けにも有益な情報を提供したい。
✓こんな方におすすめ
- 実務にて今後TIMを積極的に使っていこうとしている電子
- 電子機器や車両の設計者、もしくは現在TIMを開発中の材料技術者者
📋プログラム
1最近の放熱設計の現状と課題
11 筐体内の対流冷却から熱伝導主体の放熱へ
12 急速な電力密度の上昇
13 薄型化高性能化が求められる放熱デバイス
2熱移動を支配する基本法則
21 熱伝導(固体間の熱移動)
22 熱抵抗(熱の流れにくさを示す指標)
23 熱抵抗の直列と並列
3TIM
を選定する上での基礎
31 TIMの役割
32 現在市場で入手可能なTIMとその特徴
33 TIMの市場トレンド
34 TIMの熱的特性
35 TIMの機械的特性
36 最先端TIM
4TIM
の実際の使用例
41 スマートフォン
42 データセンター
43 グラフィックボード
44 ノートPC
45 EV用バッテリーモジュール
5質疑応答
👤講師
<略歴>
東京都立日比谷高等学校卒業後、早稲田大学理工学部へ進学。大学院理工学研究科修士課程修了後、ソニー株式会社入社。オーディオカセットテープの自動組み立て機やオフセット印刷機の開発に従事した後、社内選抜により米国MIT客員研究員として有限要素法を研究。帰国後は数値解析チームに参画し、流体構造連成解析や輻射熱解析を担当。1997年、会社派遣にて米国スタンフォード大学大学院にてDFXの研究に従事し、2002年に博士号取得。帰国後はLEDバックライト開発チームで機構・放熱設計を担当し、同バックライトを使用した世界初のテレビ量産化に成功。その後2機種の商品化を成し遂げた後、2009年にソニー退職。同年、韓国サムスン電子入社。ディスプレイ研究所にて急速に普及し始めていたサイドエッジ型LEDテレビの放熱設計を担当。並行してフリップチップ実装LED光源をバックライトに導入し、2014年に退職。同年、華為技術日本横浜研究所入社、2016年より同リーンクーリングラボのディレクターとして、基地局向けTEC、PC向け冷却ファンやスマートフォン向け放熱デバイスの量産導入を主導し、2019年に退職。同年、株式会社ザズーデザインを設立して放熱技術のコンサルティングを開始、現在に至る。
🗓開催概要
| 開催日時 |
【ライブ配信】 2026年8月24日 (月) 13:00~16:30
【アーカイブ配信】 2026年9月14日 (月) まで受付(視聴期間:9/14~9/30)
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|---|---|
| 受講形式 | 本セミナーはライブ配信 or アーカイブ配信の選択受講となります 。 Zoomによるライブ配信 |
| 受講料 | 49,500円(税込) 本体45,000円+税4,500円 |
| 配布資料 | ・PDFテキスト(印刷可・編集不可) ※開催2日前を目安に、S&T会員のマイページよりダウンロード可となります。 ※アーカイブ配信受講の場合は配信開始日からダウンロード可となります。 |
| 備考 | ※講義の録音・録画・撮影はご遠慮ください。 ※開催日の概ね1週間前を目安に、最少催行人数に達していない場合、セミナーを中止することがございます。 |
〒450-0002 愛知県名古屋市中村区名駅3-4-10 アルティメイト名駅1st 2階