QA担当者・品質保証責任者/製造担当者 必見! 『形だけのQRM』からの脱却 ~成功事例から学ぶICH Q9(R1) の本質理解と実践要領~
📝本講演の概要
本講座は、昨今問題となっている“形だけのQRM”やチームワークの乱れなど、製造所に潜む構造的問題を見抜き、改善へつなげる実践ノウハウを伝承するセミナーです。
“患者ファースト/チームファースト”のQRM文化を育てる「後工程はお客様/批判厳禁」の小集団活動で事故を1/10に減らした成功事例を基に、患者リスク4分類の共通言語化、24のハザード監視事項、Weak Signal検知力を高めるため観察軸と判断軸を体系化します。
さらに、患者リスク診断(FLAP)でラインの弱点を可視化し、改善のパフォーマンスを適時評価する仕組みによりQRMの成果を見える化し、担当者の自己効力感を高めます。
人的バイアス(6+1分類)や人材育成(Good Man Practice)教育によるハザード特定精度の向上訓練は、品質文化の醸成に直結する実践ノウハウです。また、「リスクレベル即時判定表」はFDAが奨励するStop‑the‑Lineを具現化する強力なツールであり、現場の判断の揃いと心理的安全性を実現します。
「違和感がないこと自体がリスク」という奈良県薬務課の啓発メッセージに対応し、注意力に頼らない“構造的な気づき力”の育成に活用できます。
📋プログラム
第1章 形だけのQRMに警鐘(PMDA/FDA)
11 QRMは法的義務であり、R1は国際標準
• FDA:Modern GMPの査察軸がQRMの実践
• 経営陣が品質システムを弱体化させた典型例から学ぶ
12 QRMは“視界確保装置”である(雨・雪の日の安全運転)
• 「危険かもしれない」運転で逸失利益(利益の取りこぼし)の最小化
13 なぜ“形だけのQRM”が繰り返されるのか(4つの構造問題)
1手順書がガイドラインの写経であり、運転マニュアルになっていない
2曖昧な指示が主観性を増幅し判断が揺らぐ「気になることがあれば報告」
3責任役員の本気度不足(QRMは誰が守るべきかの不在で他人事)
4リスクを見直せ?山程ある「今まで問題なかった」⇒言うのは簡単
14 患者リスクベースへの視点転換の必要性
• 患者リスクを見抜き、レベル判断する「取扱い説明書」を持つ
• 《深堀》現状とあるべき姿の“違和感”に気付く
• 《奈良県薬務課》違和感がないこと自体がリスク
第2章 医薬品製造所の“患者リスク”とは何か(4分類と言語化)<言語不明が“形だけのQRMの火種”>
“患者リスクを全部洗い出せ” ⇒ あれもこれもで止まる
21 患者リスクの定義と4分類(共通言語化)
1健康被害(安全性)
2治療効果の低下(有効性)
3必要な薬が届かない(供給継続性)
4不正・誤情報による不利益(信頼性)
22 言語化が主観性を最小化する理由
• 観察軸が揃う
• 判断の揺らぎが減る
• 組織を超えた共通言語になる
23 患者リスク名は「監視項目の母集団」
• 《知識管理》共通言語教材の提供
• 《奈良県薬務課》注意力に頼らない「どこを・何を・どう見るか」
第3章 ハザード監視事項の選定(監視の軸)
31 Weak Signalを見落とさない観察軸の設定
• 患者リスク4分類に沿って体系化
32 監視事項を絞る理由(資源集中)
• 人が扱えるのは6項目程度
• あれもこれも心配では重要兆候を見落とす
33 合計24の監視事項(24の目付処)
• 安全性:6項目
• 有効性:6項目
• 供給継続性:6項目
• 信頼性:6項目
34 監視事項の選定基準(R1:Ongoing Risk Review)
• 静的ではなく進化するリスク管理
• 逸脱・苦情・変動傾向・Weak Signal・指摘事項を反映
35 「ハザード監視事項」一覧表の解説(6分類の24項目)
• モニタリング教育での「ハザード監視」の教育ツール
• 「安全性のハザード監視事項」6項目(薬機法56条関連の危害から)
例⇒①無菌性②異物③汚染④混同(取違え)⑤表示不良⑥生体/動物由来
36 Weak Signal(気になる兆候)の検知力アップ教育「2段階7分類」
• 第一段階「何これ」 ⇒いつもと違い説明を求めたくなる違和感
• 第二段階「大丈夫か?ヒヤリハット」⇒合わない気づき/ヒヤリハット
《知識管理》あれもこれも混ざったままではゴミ、分類すれば資源、紐付すれば思い出す
第4章 “患者リスク”見直しに大切な「人材育成」(Good Man Practice)
<QRM活動成功の鍵は“人”と言われるのは何故か>
41ラインの弱み(痛い所)を探し出す「成功への道」は
• 批判厳禁の「チームファースト」でスコアボードは「皆の成果」
• 「QRM の二層構造(ダブルGMP)の理解」(構造図での解説)
• <Good Manufacturing Practice ✖ Good Man Practice>
• GMP(無機)とGood Man(有機)を繋ぐチームケミストリー
《北川准教授》成功の秘訣は⇒「ケミストリーはチームワーク」
42 「後工程はお客さん」批判厳禁の「小集団活動」が“気づき”を増幅
• 苦情・事故が1/10に減った
• 班長はラインの守護者(線路工事からの気づき)
43「Good Man Practice」がハザード特定精度を左右する
良い人(Good Man )の人材育成の教材
• 「意識/知識/スキル/品質文化の言語/マナー」教育
• 「小集団活動」で役立った所作(マナー)教育例
• 「三現主義」の所作(マナー)教育(土足で踏み込ませない)
• 混同防止の「人的バイアス」予防措置の視覚教材
44 安全性を揺るがす“人的ハザード”の監視事項
• 挙動の監視(Annex 1)の重要性
• 人的バイアス・ヒューマンエラーの分類(6+1)
第5章 不確実性の構造理解(起承転結)
51 危害は訳もなく生まれない(因果構造)
• 起:構造欠陥(Baseline Risk)
• 承:運用の不確実性(迷い・ばらつき)
• 転:ハザード(危害源)
• 結:患者リスク(最終影響)
52 プロセス理解不足が不確実性を生む
• 《奈良県薬務課》自分の言葉で説明できないと残留リスクが高い
• 《知識管理》ハザードと逸脱の違いを即答できるQAへ
53 だから“診断”が必要になる(プロセスの理解不足がないか)
• 不確実性→ハザード→患者リスク
• この流れを断ち切るための診断がFLAP
第6章 患者リスク診断と改善事例(FLAPサイクル)
61 患者リスク診断とは
• 見落としやすい患者リスクを捉えるモニタリング手法
• 安心度ではなく安全度で評価
62 FLAPサイクル(Find → Learn → Act → Perform)
• Find:患者リスクを見付ける
• Learn:ギャップから弱点を学ぶ
• Act:小集団活動で摘み取り・予防
• Perform:パフォーマンス評価は「資源還元」への貢献度
63 診断表の種類(5種類)
• 安全性リスク診断 (査察前に安全性の担保)
• 主要工程リスク診断 ほか
64 ライン評価例(期待値の半分以下が多発)
• 期待値とのズレ度で、責任者の取組姿勢が試される
• 「思い込み/知識不足」などで見落としリスクの事例解説
• 《奈良県薬務課》確認箇所と内容が明確でないと見落とす
第7章 即時リスク判断表(A〜E)とStop the Line基準
71 患者リスクレベル即時判定(重大性・検出性・信頼性失墜度・混乱度)
• A/B:高形式性(正式QRM)
• C/D/E:工程検出性に応じて形式性選択
72 QAレビューが必要なケースの明確化
73 Stop the Line基準を患者リスクで説明できるようにする
• 《心理的安全性》判断の揃いがライン停止を可能にする
• 《FDA》最も強力な手段はライン停止
第8章 ハザードマップによる“心
👤講師
講師紹介
【略歴】
・塩野義製薬(株)にて、製剤の製造標準設定、製造管理責任者、工場の品質保証業務全般、国内外原材料メーカーのGMP監査、製造委託先管理、及び工場総務長と「製造/品質保証/委託先管理」から「工場運営」に渡る幅広い業務を経験。
- 退職後、受託専門の医薬品製造所のアドバイザー業務で、FDA査察対応支援、国内外の原材料、医薬品製造所の監査と技術支援を行った。
- 現在は「NPO-QAセンター」顧問として、医薬品製造所等のアドバイザー(QAと製造)で活動中
🗓開催概要
| 開催日時 |
【ライブ配信受講】 2026年9月29日 (火) 13:00~16:30
【アーカイブ配信受講】 2026年10月14日 (水) まで申込受付(配信期間:10/14~10/27)
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|---|---|
| 受講形式 | Zoom によるライブ配信 |
| 受講料 | 49,500円(税込) 本体45,000円+税4,500円 |
| 配布資料 | ライブ配信受講:PDFテキスト(印刷可・編集不可) アーカイブ配信受講:PDFテキスト(印刷可・編集不可) ※開催2日前を目安に、弊社HPのマイページよりダウンロード可となります。 なお、アーカイブ配信受講の場合は、配信日になります。 |
〒450-0002 愛知県名古屋市中村区名駅3-4-10 アルティメイト名駅1st 2階